痴呆トランプ
Reuters《IMO、ホルムズ通航料徴収に「断固反対」 トランプ氏が通過貨物の20%補償主張》[掲載日 2026年7月14日] から下に引用する.
《国連の国際海事機関(IMO)は13日、トランプ米大統領が自身の交流サイト(SNS)への投稿で、イランに対する海上封鎖を再開し、ホルムズ海峡を通過する全ての貨物について20%の費用負担を求める考えを示したことを受け、詳細を待っているとの立場を示した。
IMOの報道官は「投稿については認識しており、詳細を待っている」と述べた。
その上で「料金に関するわれわれの立場は一貫している。IMOは国際航行に利用される海峡の通航料徴収に断固として反対する。海峡を通過するためだけに強制的に通行料を導入する法的根拠は存在しない」と強調した。
トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、米国は今後「ホルムズ海峡を通過する全貨物の20%相当の補償を受ける必要がある」とし、こうした措置の「手続きと枠組みの整備を直ちに開始する」としたが、詳細については明らかにしなかった。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
トランプは元からバカであるが,最近は認知症も進行して世界を不安に陥れている.
トランプはゼレンスキー大統領との会談のあと,本人の目の前で「プーチン大統領」と呼び間違えたことがこれまで二回ある.
だが,大勢の記者団の前でプーチン呼ばわりされて侮辱されたゼレンスキー大統領は,恥をかかされても訂正を求めなかった.
「私の名前はプーチンではなくゼレンスキーです」などと言おうものならどんな報復を受けるかわからぬからだろう.
また最近ではイランを「ジャパン」と言い間違えたことが二回ある.
トランプの頭の中では日本とイランの区別ができなくなっているようだ.
そのうち高市首相を「アラグチ首相」とか言い出すのではないか.発音が似ているから.
私なんかも日頃自戒しているのだが,歳を取って前頭葉が委縮し始めると頭の中が「食い物」「カネ」のことで一杯になる.
朝食を食べて一時間も経たないうちに,もうろく爺ぃが家族に「朝ごはんはまだかいのう」と言うのは認知症あるあるだ.
私も最近は朝飯に何を食ったかすぐ忘れる.
もうろく婆ぁが,いつも親切に介護サービスしてくれているヘルパーさんに「あんた,あたしの財布をどこにやった!この泥棒ねこ!」と詰め寄るのも認知症あるあるだ.
トランプは自分がホワイトハウスに招待した来賓にまでピザとチキンを食わせるくらいのジャンクフード好きだから,あまり食い物のことで血眼にはならぬだろうが,その分,カネへの執着がすごい.
五ヶ月前の二月,米連邦最高裁はいわゆる「トランプ関税」(IEEPA=国際緊急経済権限法) に基づく関税措置は違法であるとの判決を下した.
そのためトランプは,自分の思うがままに大統領令にサインして50%だとか100%だとかの異様な関税を振り回すことができなくなった.
そこで,トランプは「トランプ関税」に代わって通商法122条に基づいて関税率10%を150日間課す方針を公表した.
すぐ前言を翻すのはバカの特徴だが,翌日 (2月21日) にトランプは関税率を10%から15%へ引き上げるとSNSに投稿した.
だがこの通商法122条の関税は上限が15%だという制限がある.
それはトランプには不満だった.
これまでの「トランプ関税」のように15%以上の関税 (実績値は《トランプ関税「違法」判決でも影響は限定的か 今後は関税還付の有無などにも注目》に掲載されている図を参照のこと) を諸外国に課したい.
そうして思いついたのが,国際航路を軍事的に制圧して,その航路を通過する商船から通行料を徴収することだった.
もちろんこんなことは元々の知的能力が劣る上に認知症が始まったトランプには考え付かない.
イランがホルムズ海峡を通過する商船から通行料を取ると言い出したことを「そういうテがあったか!」と参考にしたのである.
冒頭のロイターの報道の《ホルムズ海峡を通過する全貨物の20%相当の補償を受ける必要がある 》の《20%相当の補償》は,通商法122条の期限が過ぎても「トランプ関税」相当のカネを先進主要国からボッタクるぞというトランプの目論見を意味している.
「トランプ関税」はアメリカの貿易相手国から踏んだくるカネだったが,これはアメリカの物価を上昇させた.
輸入品の価格が上がったとこと,国内に流通する通貨量が増加してインフレ傾向が生じたためである.
トランプはその理屈が理解できなくて,インフレ傾向の進行を抑制しようとする前FRB議長を攻撃し続けた.
しかしFRB議長の首を,トランプ支持派のウォーシュ氏にすげ替えてもFRBの政策は以前と変わらない.
FRBは合理的論理的に運営されるのであり,いかにトランプ支持者であろうともトランプのご機嫌をとるわけにはいかないからである.
議長の首をすげ替えれば世の中の景気もインフレも自分の思うがままに動かせると信じていたトランプは,さぞ驚いていることだろう.
連邦最高裁も同じで,せっかくトランプ支持派の判事で最高裁を固めたのに,その判事たちが「トランプ関税」を違法だと断じたことに「飼い犬に手をかまれた」と驚いたに違いない.
当たり前だが,法律的な判断は合理的論理的に行われるから,判事たちは大統領のご機嫌取りをしたくてもできないのである.
またトランプは,アメリカの雇用統計が間違っていると主張して,労働統計局の局長を解任した.
しかし政府統計は科学的なシステムに基づいて行われるから,たとえ局長のクビを切っても無意味だ.新しい労働統計局トップがトランプのご機嫌取りをしたくても,データの改竄は恣意的に実行できないのである.
サッカーのワールドカップもそうだ.腰巾着のFIFA会長にトランプ自らが電話すればアメリカが優勝すると思っていたのにそうならなかった.逆にトランプのせいでアメリカチームは世界中のサッカーファンから蔑まれた.
あれやこれやでトランプは,世の中が自分の思い通りにならないことで不満が蓄積していたと思われる.
しかし軍隊は別だ.トップが大統領から独立している最高裁やFRBは思うようにできなくても,軍隊はトランプの命令に逆らえない.
トランプ自身が最高司令官だからである.
従ってトランプは,世界中のチョークポイント (=世界における航路の9要衝;ホルムズ海峡,マラッカ海峡,スエズ運河,パナマ運河,バブ・エル・マンデブ海峡,マラッカ・シンガポール海峡,スンダ海峡・ロンボク海峡,喜望峰,ボスポラス海峡・ダーダネルス海峡) に空母打撃群 (アメリカには全部で11の空母打撃群がある) を常駐配置し,「アメリカ政府は,この航路を通る商船から全貨物の20%相当の通行料を徴収し,これに従わない船舶は撃沈する」とトランプが宣言すれば,アメリカは「トランプ関税」どころではない莫大なカネを手に入れることが可能となる.
これを思いついたとき,元々バカでしかも認知症が進んでカネ儲けのことしか考えられなくなったトランプは,脊髄反射的に《ホルムズ海峡を通過する全貨物の20%相当の補償を受ける必要がある》と宣言してしまった.
だがこれは実行に困難がある.
中国にも空母打撃群があるのだ.
習近平は,トランプがホルムズ海峡を「逆封鎖」することは黙認しても,中国へ向かう商船から通行料を徴収しようとすれば,中国の空母打撃群はアメリカの空母打撃群とホルムズ海峡で対峙するに違いない.
もはやトランプのカネ儲け思いつきは,台湾有事どころの話ではなくなる.
そう考えて普通の人間なら《ホルムズ海峡を通過する全貨物の20%相当の補償を受ける必要がある》との宣言を思いとどまるが,イランをジャパンと言い間違えるほど痴呆化したトランプは,思い付きをそのまま宣言してしまった.
どうするトランプ.
「Trump Always Chickens Out」(トランプはいつもビビって逃げる) を略して「タコ (TACO)」というが,またまたタコを重ねることになるだろう.(案の定,たった一日でトランプは徴収宣言を撤回し,タコを重ねた)
先日放送されたNHK《真実の館》は興味深いことを指摘した.
ロシアの沿岸航路は51隻の砕氷船隊を有するロシアが制圧しているが,地球温暖化が進んでこのまま北極海の氷が溶けていくと,新しい北極海航路が出現するのだ.
地球温暖化を新しいビジネスチャンスの到来としか考えないトランプは,砕氷船の建造を急いでいるという.
しかしこの新ビジネス成功の鍵は,地球温暖化を今よりも更に促進することだ.
氷がもっと溶けて,砕氷船隊ではなく空母打撃群が配置できるようになれば,北極海航路を通過する商船からも通行料を徴収できることになる.
トランプが以前から「石油を掘って掘って掘りまくれ (Drill, baby, drill)」と叫んでいるのは,地球温暖化を促進して北極海航路でカネ儲けしようという深謀遠慮だったのである.
ゼレンスキー大統領をプーチンと呼び,イランをジャパンと言い間違えるほどボケても,大脳のカネ儲け中枢の肥大が進行しているのは感嘆に値する.
これはもうすごいとしか言いようがないが,しかしあの体形ではいずれ遠くないうちにトランプは死ぬ.
その時,トランプを神輿に担いで世界経済を破壊したアメリカ国民の「燃え尽き症候群」が見ものである.

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