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2026年7月20日 (月)

藤沢で酢豚 [1] 千里飯店

 NHK《ミッドナイトタクシー》がとてもいい.全三十二話だからもうすぐ終了だが,今から続編を望む.
 先日のお話の中でヒロインの象子が「わたし,一生わかりあえない人が二種類いて,傘を横に持って歩く人と,パイナップル入りの酢豚が好きな人です」と言った.(脚本は兵頭るり)
 世の中には「酢豚にはそもそもパイナップルを入れるものなんだ!パイナップルが入ってない酢豚は偽酢豚だ!」と主張する原理主義者が一定数いるらしいので,象子の台詞は炎上するかも知れぬなあと思った.
 しかしそれほど炎上していないようなので,よかったと安心した.
 
「酢豚にパイナップルを入れるのは是か非か」をGoogle 検索すると,案の定というか,「パイナップル入りの酢豚が嫌いな人は少数派です」という記事がヒットする.
 これをよく読むと三つの選択肢,[1] パイナップル入りの酢豚を好きな人 (33%),[2] 酢豚にパイナップルが入っていてもいなくてもどちらでもいい (許容できる) 人 (33%),[3] パイナップル入りの酢豚は嫌いな人 (33%),の [1]+[2] が66%だったというアンケート結果から「パイナップル入りの酢豚が嫌いな人は少数派です」と結論していたりする.(%は一例)
 こういう調査記事を書いているひとは [2]+[3] が多数派の66%だという事実を無視する我田引水のパイナップル原理主義者であるわけだが,酢豚に限らず種々のアンケート調査でもこういうインチキが横行している.
 例えば私宛に横浜市から市政に関するアンケート用紙が送られてくるのだが,選択肢が恣意的であるために「無回答」と「どちらでもない」が非常に多くなる.
 調査担当部署が,自分の思う方向に市民を誘導したいという思惑が見え見えで腹が立つことこの上ない.
 
 で,唐突に酢豚が食いたくなったので,買い物ついでに藤沢駅の南口を出てすぐのところにある「千里飯店」に行ってみた.昔からある店だ.
 品書きを見ると酢豚の定食 (セットメニュー) はなく,一品料理の「甘酢の酢豚」と,スープ付きライスを注文して食べた.
 スープは大衆中華食堂にありがちな醤油でしょっぱくしただけの「これで50円は高いぞ」という代物だった.
 スープはいらないと言えば50円安くなるので,失敗したなあと,あとで反省した.
 スープははずれだが,酢豚は,一品料理なだけあって豚肉がごろごろ入っている.野菜はタマネギ,ニンジン,ピーマン.
 ライスは少し硬めに炊いてあって量もしっかりある.大衆食堂のライスとしては立派.
 ところで,カウンター席に腰かけた私の眼前で店員が中華包丁で材料の下ごしらえをしていた.
 包丁の切れ味が悪いとみえてその包丁を研ぎ始めたのだが,研ぎ方を知らないようで,でたらなやり方で研いだ.
 そんなんではすぐ切れなくなるよと思ったが,それは余計なお世話というものである.
 彼は右の前腕に黒いアームカバーをしていたが,カバーし切れていない手首と肘にはタトゥーがはみ出ていた.
 正確には刺青なのかタトゥーなのかが私には判別できなかったのだが,ワンポイントではなくみっしりと彫る (入れる) のなら,隠すには日焼け対策用のもっと長いアームカバーがいいのにと思った.
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