被爆者美輪明宏さんの遺した言葉 /工事中
日刊スポーツ《玉川徹氏「本当に『お花畑』かな」美輪明宏さんが残した「愛があれば」の言葉の重みに思い語る》[掲載日 2026年6月29日] から下に引用する.
《元テレビ朝日社員の玉川徹氏は29日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。20日に老衰のため91歳で死去した美輪明宏さんを偲んだ。
美輪さんは1935年長崎市生まれ。終戦の1945年8月9日、長崎市内の自宅で、米軍が投下した原子爆弾で被爆した。シャンソン歌手、俳優として平和を訴え続け、公開された最期のメッセージも「こんな世の中を生き抜く武器は愛の言葉しかありません この世のすべての問題を解く鍵は愛です 愛があれば戦争なんか起こりません 美輪明宏」と記されている。
玉川氏は美輪さんが残した「愛があれば戦争なんか起こりません」とのメッセージについて「この世代の方々っていうのは、必烈に尽くしがたい思いを戦争で経験されているんですよね。そういう方々の言葉っていうのは本当に重みがあってですね。(戦争を)体験したからっていうことだけじゃなくて、その重みの中から生まれたものっていうのは、やっぱり普遍性があるんだと僕には思うんですよ。だから、それは実は時代を超えて引き継いでいくべきものだし、(引き継いで)いく価値のあるものだと思ってるんですね」と訴えた。
その上で「あの『愛があれば戦争なんか起こりません』とかいうふうなことを言うとですね。中には『またお花畑だ』みたいなことを言う人が、何もわからない若い世代とか含めて、いるんですよね」と、指摘。「しかし、本当にお花畑かな? と私は思います。例えば、さっき憲法の話もありましたけど、憲法9条っていうのは、悲惨な体験、もう300万人以上が日本で亡くなった(第二次世界大戦の)その悲惨な重みを踏まえて作られたもので、政治家たちもそれを経験した人は一生懸命守ろうとしてきたんですよね」と語り、「お花畑だってずっと言われてきたここ何十年間。しかし、今回イランの戦争になって、あの9条が実質的な力を持って、日本が参戦することを止めたじゃないですか」と訴えた。(以下略)》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
私はこのブログで何度も書いたが,戦後の自民党を牽引した政治家たちは,官僚出身者も党人派も,本質的には平和主義者であった.
なぜなら,彼らは自らの苛烈な戦争体験に基づいて,戦争は回避すべきであると確信していたからである.
その筆頭である後藤田正晴の平和に対する思想は,吉田茂を源流とする「専守防衛の堅持」「武力の海外派遣反対」「憲法9条の順守」を軸とした徹底した不戦論だった.
自民党は党是として自主憲法制定を唱えてきたが,それは日本国憲法を「アメリカによって押し付けられた憲法」と見做したからである.
自主的に制定した憲法であれば,後藤田の「専守防衛の堅持」「武力の海外派遣反対」「憲法9条の順守」でよしとしていたのである.
なぜななら戦後日本の経済成長を下支えしたのが「専守防衛の堅持」「武力の海外派遣反対」「憲法9条の順守」だったからだ.
しかし戦争体験を持たない政治家の出現によって,自民党の政策は大きく転回した.
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