「あゝ無情」はおとぎ話だ
栃木県上三川町に住む富山英子さんを惨殺し,二人に怪我を負わせた強盗殺人事件で逮捕された実行犯の少年たちは,警察の取り調べに「反省している」と供述しているという.
英子さんは刃物でメッタ刺しにされていたところから,被害者の殺害を担当した少年は殺意満々だったと思われる.
狂ったような残忍な手口で人を殺しておきながらよくまあ「反省している」とか言うものである.
捕まった場合は「反省している」と言えばいい,そうすれば殺人罪には問われず少年院送りで済む,と予め指示されていたのだろう.
これまでにトクリュウで少年院に送られた者たちの多くが「少年院をでたらまた闇バイトをする」と答えたと報道された.
普通の少年なら,まともな求人を掲載しているサイトでアルバイトを探すだろう.
しかし犯罪を屁とも思わぬ少年たちは,あえて「簡単高報酬のホワイト案件」を探して応募する.「ホワイト案件」は周知のようにトクリュウを示す記号だ.
法務省矯正局が少年院の在院者を対象に行った調査(2026年5月公表)では,在院者1,688人のうち、32.8%(554人)が闇バイトへの関与経験があり,闇バイトを経験した少年のうち、39.2%(210人)が「後悔していない」と回答しているのだ.
日本は刑法犯の再犯率が非常に高く,一説には五割に達する.つまり刑法犯の半分は反省しない.
そもそも幼い頃から平然と盗みを行い,やがて暴力に目覚め,遂にはトクリュウに応募して強盗殺人を犯すに至った者が反省するわけがないのである.
「レ・ミゼラブル」や「恩讐の彼方に」はファンタジーだ.
さしたる動機なく殺人衝動を抑えきれずに犯行に及ぶ例が後を絶たない.例えば以下の事件.
・札幌市中央区ススキノのホテルで男性が殺害され,首を切断されて頭部が持ち去られた猟奇事件 (2023年7月).
・京都府南丹市で男児が殺害された事件 (2026年4月〜5月).
・旭川市の旭山動物園の焼却炉で妻の遺体を焼いたとして飼育員の男が逮捕・起訴された事件 (2026年3月)
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