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2026年5月21日 (木)

アドミラル山本 (補遺)

 読売新聞《自維連立政権が打ち出す自衛隊の階級「国際標準化」、なぜ日本語名を変更するのか》[掲載日 2026年2月16日] から下に引用する.
 
自衛隊の階級は主に「1佐」や「2佐」と数字を使って表記されている。これに対し、海外の軍隊は「大佐」や「中佐」と表現するのが一般的だ。自民党と日本維新の会の連立政権は自衛隊の階級の「国際標準化」を打ち出し、2026年度中に海外に合わせる方針だ。なぜ、日本語名を変更するのか。(以下省略)》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
 この読売の記事を書いたのは,樋口貴仁というバカである.
 なぜバカかを下に説明する.

 樋口は《海外の軍隊は「大佐」や「中佐」と表現するのが一般的だ》と主張しているが,アメリカ陸軍 (US Army) でもイギリス陸軍 (British Army) でも,旧日本軍の大佐,中佐に相当する階級は,Colonel, Lieutenant Colonel である.
 米英だけでなく海外諸国のなかで,自国の軍隊の階級名に「大佐」や「中佐」などの日本語を使用している国は一つもないだろう.
 世界中の国を洗いざらい調べたわけではないが,先進国の軍隊では絶対に存在しない.関心ある向きは Wikipedia で確認いただきたい.
 海外の報道記事や文学作品あるいは文献に現れる Colonel, Lieutenant Colonel を日本語に翻訳するときは訳語に「大佐」「中佐」を用いるが,それは日本人に理解できるように止むを得ずそうしているのである.それが翻訳ということだ.
 各国軍隊の階級制度は,その国の歴史と文化に基づいて指揮命令系統や役割権限が定められている.
 すなわち,Colonel, Lieutenant Colonel を旧日本軍の階級名である「大佐」「中佐」と翻訳するのは,便宜的に「日本語の大佐,中佐に相当する」からに過ぎないのであって,Colonel, Lieutenant Colonel と「大佐」「中佐」は同じではない.[註]
 つまり樋口は「翻訳」「訳語」の意味がわかっていない.小学生以下の知能レベルである.
 まさか樋口は,米軍では Colonel ではなく "Taisa" と呼んでいると思っているのではあるまいな.
 
[註] 映画『いつか晴れた日に』(1995年公開) には Colonel Brandon が登場する.翻訳字幕では「ブランドン大佐」となっているが,もちろん役名は Brandon Taisa ではない.
  
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