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2026年3月26日 (木)

「清美タンゴール」という正体不明の柑橘を食べてみた

「はるみ」というおいしい柑橘がある.
 関東圏の店頭ではあまり見かけない柑橘で,私は静岡県に住む知人に季節になると送っていただいている.(ただし生産者によっては,高いわりに酸っぱくてガッカリするのもあるので要注意)
 これは静岡県の興津にある園芸試験場で開発された品種で,「清見」に「ポンカンF-2432」を交配した品種である.
 皮を剥くと,中の袋がいかにもポンカンの系統だなとよくわかる.
 開発者の育成権は一昨年に切れているので,これから各地で次第に広く栽培されていくのではないだろうか.
 
 この「はるみ」の親である「清美」が開発されたのは戦後すぐで,これも興津の試験場で行われた.
「清美」は早生温州の代表的な品種「宮川早生」に,スイートオレンジの「トロビタ」オレンジの花粉を交配し育成した品種であり,これもおいしい国産柑橘としては「はるみ」と一,二を争う.
 
 さて先日,八百屋で「清美タンゴール」とラベルが貼られた柑橘があるのを見つけたので買ってみた.「タンゴール」とは柑橘類雑種の総称であるので,この「清美タンゴール」は「清美」に何かを交配した雑種で,果樹品種として無登録のものだろう.
 私が買ってみた「清美タンゴール」は,その外観からして私が知っている「はるみ」でも「清美」でもないことは確かだった.(「清美」を「清美タンゴール」と称して販売している生産者もいるが「清美」が正しい)
 実は私は,青果店で買ったこの「清美タンゴール」を初めて賞味するのだが,手に取ってみたらこのインチキ臭く怪しい「清美タンゴール」は皮がぶ厚くて非常に剥きにくいことが分かった.
 それでも無理やり剥いたら,中の袋が皮と癒着しているために全体がボロボロになってしまって,手はビショビショで賞味どころではなくなった.
 だが味はよかった.オレンジのように櫛形にカットして食べるとよいだろう.
 店頭で見かけて買ったかたは,櫛形にカットしてどうぞ.
 
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