最近の私のパソコン遊び
我が家の光回線を "au ひかり (1G)" から "J:COM 光 (10G)" に変更した (月額料金が千円安くなるため) ついでに,宅内ネットワーク環境を整備&整理した (現在も進行中).言ってみればデジタル終活だ.
やってみたらこれがなかなかおもしろくて,おかげでブログを書くのが滞っている.
本来「通信」は産業であるが,これを個人レベルに落とし込むとオタク的趣味になる.
宅内ネットワーク環境に関するウェブ上の個人的記事を漁ると,色々なことが書かれている.
そのなかには嘘八百の眉唾や勘違いもあって,読んでいるとおもしろい.
勘違いで多いのは,1G光回線で通信速度測定値が 500Mbps くらい (以下,bps は「インターネット速度測定サイト」で測定?した値) だったユーザーが,「張り切って光回線を 10G にして,ルーターの10Gポートに Cat.6A の LAN ケーブルを繋いで,これをパソコンの 2.5G LAN ポートに接続したのに,通信速度が全然変わらないのはなぜだ?」というやつだ.
しかしこれは不思議ではない.
物理的な条件をいくら整えても全く速度向上が見られないのは,ソフト的な制限がかかっているのである.
比喩的な話をすると,浄水場から自宅のキッチンまでの水道管をいくら太くしても,浄水場のポンフが非力だと蛇口から出る水の勢い (bps),は変わらないのである.
1G光回線の時にほぼ 1Gbps 出ている (つまり頭打ち状態) 場合,ルーターの 2.5G ポートにパソコンの 2.5G ポートを繋げば,1Gbps 以上の速度が出る可能性があるが,それが 1.2Gbps になるか 1.4bps になるかはプロバイダ (ISP) 次第だ.
ちなみに,Best Effort 10Gbps の光回線におけるプロバイダの実測値がどれくらいかというと,@nifty のサイトに約 5Gbps という値が示されている.
多分ほかのプロバイダもそんなもんだろうが,この実測値の回線を何人かで分け合うわけだ.
昔は,ウェブサイトの閲覧程度なら数 10Mbps で十分だったような記憶があるが,現在はとにかく新聞でも個人サイトでも商業広告満載で,広告がブラウザ上に表示され切るまでコンテンツを読めないような作りになっているので,私の体感的には 100Mbps 以上ないとストレスフルだ.
しかもこの商業広告に,ときたまマルウェアが仕込んであったりするから,ウェブサイトの閲覧にセキュリティ・ソフトウェアによるリアル・タイム・スキャンが必須だ.
それはいいのだが,このリアル・タイム・スキャンが通信速度のボトル・ネックになるのだ.
そしてこのスキャンに要する時間は,非力なパソコンだと馬鹿にならない速度低下を起こすのである.
そして,私の場合だが,六台のパソコンで速度を測ると,三台のいわゆる中華PC (プロセッサは N95, N95, Ryzen5) がダメダメで,ソースネクスト製の zero ウイルスセキュリティをオンにした時の速度は三台とも 130bps 前後で,オフにした時は 350Nbps だ.(リンクは2.5Gで成立しているのに,実測値はそれと大きく乖離している)
しかし Ryzen7 の中華PC 一台 (LAN ポートは 2.5G) は,なぜか 950Mbps を叩き出し,zero ウイルスセキュリティがオンでも 650Mbps を出す.
これに対して,数年前に購入したドスパラ製の二台 (Core i5,Core i7) は,元々の LAN ポートの仕様は 1000BASE-T なのに,安定して 980Mbps くらいの速度を示す.そして zero ウイルスセキュリティがオンでも 700Mbps くらいの速度でウェブに繋がる.
どうしてこういう結果なのか,理由がわからない.
要するに極安中華PC 三台は,使われている素子の性能が悪い上にドライバもダメで,総合的に「性能が悪い PC」のだが,しかし中華 PC が全部ダメというわけではなく,最近買った Ryzen7 のやつ (アマゾンで三万円のセール品で,LANポートは 2.5G) だけは日本製PC と同レベルの総合性能だ.
ならば,ドスパラ製の LANポートを 2.5G に改造したらどうなるか,興味深い.
そんなことを最近やっているのだが,ルーターの仕様が折角 10G になったのだから,スイッチングハブも 10G 仕様の新品に交換した.
これは 10G ポートが二つと 2.5G ポートが四つという仕様なのだが,ほとんど発熱しない.筐体の上面がほんのり温かくなる程度の発熱だ.
アマゾンのユーザーたちは,全ポート 10G 仕様の製品はかなり発熱すると報告しているので,これはよい買い物をしたかも知れない.
現時点で家庭用の PC の LANポートには 10G 仕様のものはなく,実際にはルーターの 2.5Gポートに繋ぐしかないからである.
全ポート 10G 仕様は明らかに実用を無視した過剰品質である.
ちなみに,最近のドスパラは一般向け PC に 2.5G LANポートを搭載しているが,マウスコンピュータの一般向け PC は 1000BASE-T だ.
これは,民生用 PC の LANポートは,実用的には 1000BASE-T で充分であるという企業姿勢なんだろう.
私はその見識に同意する.

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