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2025年12月 3日 (水)

まとめの一行が素っ頓狂すぎる

 週刊女性PRIME《「食中毒になる」飲食店提供のカツ丼が“生肉”すぎて炎上…SNSに浮上した“素朴な疑問”と店舗回答》[掲載日 2025年12月2日] から下に引用する.
 
11月30日、X(旧ツイッター)に投稿されたカツ丼の写真が、1200万回以上表示されるという異例の拡散を見せ、ネット上で大きな物議を醸している。問題となったのは、北海道の蕎麦屋で提供されたカツ丼の肉が、芯まで火の通っていない“生肉”だったという衝撃的な投稿だ。
 
当該店舗にコメントを求めると
 投稿主は「何度か食べてる店だが、カツ丼の肉が赤い」とXに投稿。添えられた写真には、衣は揚がっているにもかかわらず、中心部が鮮やかなピンク色の豚肉がはっきりと確認できる。
 投稿主によると、店に最初の指摘をした際、店側は「そんなことない」と否定したという。客が肉を並べて衣を剥がして確認すると、ようやく店側はミスを認め、「作り直す」と提案。しかし、投稿主は「食中毒になるから要らんよ」と拒否したという。
 この対応に対してSNS上では、《がっつり生。食中毒になるから要らんよという気持ちわかる》、《衛生管理がありえない》と調理の安全性への批判が殺到した。
 また、《衣は揚げ色がついているのになんで肉がこんなに赤いんだろう…》といった素朴な疑問も。
 その点についてグルメライターは調理工程のミスを指摘する。
「このカツ丼の肉は油の温度が高すぎたか、あるいは揚げる時間が短すぎたため、衣だけが先に仕上がってしまい、熱が肉の芯まで伝わらなかったのだと思います。
 ただし、時間が短かっただけにしては肉に火が通っていないので、冷凍された肉を冷蔵の肉と同じ調理法で揚げてしまった可能性もあります。通常、冷凍したトンカツを揚げる場合は油の温度を少し低めにしてじっくり揚げる必要がありますが、冷蔵と同じ温度や時間で揚げてしまうと、芯温が上がらず、外側だけが揚がった生焼けの状態になりやすいです」
 豚肉は食中毒のリスクが高いため、飲食店にとって生焼けの提供は絶対に避けなければならない。今回の投稿を受け、当該店舗に取材を申し込んだところ、「原因と対策を講じて保健所ともやりとりをしたので、特にコメントすることはありません」とのことだった。
 今後はきっと美味しいカツ丼を作ってくれることだろう。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
「揚げたトンカツをカツ丼にする際は,必ずトンカツを包丁でカットする.
 その時,生に近い肉と火の通った肉では弾力の異なることが,包丁から手に伝わる.
 包丁から受ける感触に異常があれば,トンカツの断面を見て,揚がっていないことを確認できる.
 それがわからないということは,そもそもその店の職人は半人前で,まともなトンカツを揚げる腕がないということだ.
 そして,食中毒をだしかねない飲食店は食品衛生法で厳しく取り締まられている.」
 こういうトンカツ屋批判が上に引用した文章の趣旨であり,趣旨であらねばならない.
 ところが,上の記事を書いたライターは,最後の一行で唐突に《今後はきっと美味しいカツ丼を作ってくれることだろう》と,素っ頓狂な結論に話をまとめてしまったのである.
 上の記事の読者は茫然とするしかない.
「肉に火が通るまで十分に加熱して揚げること」という保健所の指導を受けても,出来るトンカツは「食中毒にならないトンカツ」であって,「美味しい」トンカツではないからである.
 従って,まとめの一行は「今後はきっと食中毒をおこさないカツ丼を作ってくれるだろう」でなければいけない.
 
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