ある大変に身分の高い女性が「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」と言った
昔,私がまだ若かった頃,
「フランス革命前夜の時代に王妃アントワネットが "パンがなければケーキを食べればいいじゃない" と言った」
という俗説が流布していた.
しかし今は,これが事実ではないことが広く知られている.現在の定説は Wikipedia【ケーキを食べればいいじゃない】に書かれている.
さて昨今のテレビ番組は食い物の話ばかりであるが,大方は「行列ができる店」と「大食い」である.
今朝放送のNHK《あさイチ》を視聴したら,都内の人気店にできている行列が紹介された.
テレビ画面を撮影して加工した画像を下に示す.

このテの行列に並ぶのはまず間違いなく若い女性で,数十人の女性中に,わずかに若い男がチラホラといった具合である.
上の画像の行列は三時間待ちだというから,まっ昼間のこんな行列にまともな社会人や学生がいるわけがない.
という想像通り,タコス料理を売るこの店の中にいたのは,下の画像のような男だ.
薄くピンクがかった髪色で,ピアスは当然であり,首と両手首にはジャラジャラとクロムメッキの鎖を巻いている.
親が金持ちなんだろうが,いかにも胡散臭いそいつが「とりあえずうまいっす」だの「バリうまいっす」だのとぬかしておる.

三時間並んで食うタコス盛り合わせのランチは,おそらく千五百円~二千円くらいのお値段だろう.
仕事もせずに昼飯のために列を作り,料理の写真をSNSに投稿するのが生きがいですという連中には,高市内閣が石破内閣の方針を廃棄して米の価格を高止まりの方向 (銘柄米五キロが約四千八百円くらい) に維持する政策を打ち出しても,何の影響もない.
一日の食費を千円に抑えなければならない貧困層 (非正規雇用のシングルマザーや貧しい学生など) あるいは昼食代を千円以下にしないと小遣いが足りなくなる会社員層,はたまた一ヶ月の生活費が七万円以下の国民年金受給者層と,彼ら「おしゃれな飯のために長蛇をつくる」人々は,別の国民階層なのだと思う.
ある日のグルメ番組では,都内の人気スイーツ店にいた二人組の中年女性客に番組スタッフが話を訊いたら「福岡から来ました」と言った.
一箱のケーキを買うために,福岡から羽田まで往復の航空運賃を支出する人たちがいるのである.
彼女らにとって,もはや米は主食ではない.
彼女らは現代日本におけるルイ王朝の貴族だが,しかし日本にはフランス革命は起きない.
そしてピンク頭のピアス男は,米ではなくタコスを食っておる.
このように,米が日本人全般の主食だという認識は過去のものとなっている.
いまもなお,米を主食にしているのは,低所得者層と一部の都市勤労者層および貧困高齢者層なのである.
その米の価格を意図的に高止まりさせるインフレ政策 (=「お米券の配布」) を高市内閣は進めようとしている.
なぜか.
米の価格が高騰すると,消費者の買い控えが発生し,これはJAなどの米流通業者や米専業販売店の売り上げを低下させてしまう.
これは党内に親JAである農水族 (現農相を含む) を抱える自民党にとって,非常にまずい事態である.
しかし「お米券の配布」をすれば,米価格を高く維持したまま,米流通業者や米専業販売店の売り上げを維持することが可能だからである.
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