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2025年11月16日 (日)

熊の手 /工事中

 今から六十年ほど前の昔話をする.
 私が高校に入った昭和四十年 (1965年) に,大学受験勉強を始めた私は,ニッポン放送のいわゆるプレ深夜帯で放送されていた《青島幸男の まだ宵の口》という番組を聴き始めた.オールナイトニッポンがまだ放送開始される前のことだ.
 ちなみにこの《青島幸男の まだ宵の口》は,放送されていた期間がはっきりしていない.Wikipedia にも記載がない.
 ウェブには《青島幸男の まだ宵の口》は1970年代のラジオ番組だと書いているひとがいるが,オールナイトニッポン (通称 "ANN") の放送開始が1967年だから,それは真っ赤なウソである.
 それはともかく,青島幸男のトークの中で今も記憶している話題がある.
 クマの利き手は右か左かという話である.
 
 熊掌 (ゆうしょう) は文字通り「熊の手」で,中国料理の食材だ.
 Wikipedia【熊の手】から下に引用する.
 
熊の手のひら(くまのてのひら、中: 熊掌、熊?)は、中国の珍貴な伝統食材。
 熊掌は、龍肝、鳳髄、豹胎、鯉(?鯉、穿山甲)尾、猩唇(麋鹿(シフゾウ)の頬)、?(ミミズク)炙、酥酪蝉とともに「周の八珍」と称された。
 伝統的に中国東北部の白頭山地域、特に吉林東部産が多い。ツキノワグマやヒグマの手足が多く、左手(左前足)が最上級とされる。
 
 調理
 熊掌料理は仕上げに10日間ほどを要する手間のかかる料理である。
 温水でよく洗った熊掌を熱湯で湯がき、表皮を取り除いたあと三昼夜流水の下にさらしておく。これを酒に醋(酢)を加えた液で少なくとも五昼夜間断なく蒸熱する。完全に臭みが取れて柔らかくなったところで骨を抜き、薄く切って、鷄汁に酒、酢、薑(はじかみ)、蒜(にんにく)を加えた煮汁で数時間煮燗して最後に塩などで味をととのえる。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
 上の文中には説明がないが,なぜ《左手(左前足)が最上級とされる》のか.
 青島幸男の解説によれば,クマは左手が利き手だからである.
 秋になるとクマは冬ごもりに備えて森の果実や堅果をたらふく食べて栄養を蓄えるが,冬眠前には利き手である左の掌に果実やハチミツをたくさん塗り付けてから冬眠に入る.
 そしてクマは冬眠のあいだ,時折は目を覚まして左の掌を舐めて空腹を紛らす.
左手(左前足)が最上級とされる》のは,左手の掌には果実やハチミツがたっぷりと塗り付けられて風味が格別になっているからである.
 

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