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2025年10月 5日 (日)

クマ災害

 テレビの情報番組とかニュースを視聴していると,頻繁にクマの話題が取り上げられる.
 すると,「クマの生態に詳しい研究者の○○さん」が登場して,クマ禍を免れる方法を解説してくれるのがお約束だ.
 彼らは異口同音に「まずはクマに遭遇しないようにしなければいけません.そのためにはクマ避け鈴でクマにこちらの存在を教えることが有効です」などと言う.
 こういうゴタクを何度も聞かされていると私はしらける.
 だって,居間でお茶を飲みながらテレビを見ていると,唐突に玄関をぶち破ってクマが押し入ってくる時代なのである.
 令和のクマは匿名・流動型犯罪クマなのだ.
 研究者と称する人たちは,こういう最新型のクマではなく,きっと昭和のクマさんの生態に詳しいのだと思われる.
 最近のいわゆるアーバンベアは,クマ避け鈴の音を聞いて「おっと人間がいるぞ,しめしめ久しぶりにお肉がたべられる!」と,むしろ寄ってくるのではないか.
 今年の秋は山のドングリが未曽有の不作だという.ドングリがなければそもそも雑食であるクマは肉を食い始める.
 それは二年前に駆除されたOSO18や,最近の北海道のクマ被害が示唆している.
 
 昔,陋屋の軒先にスズメバチが営巣を始めたことがあった.
 あわてて駆除業者にきてもらって巣ごと除去することができたのであるが,その時に駆除業者が教えてくれたことがある.
 シロートが,噴射距離が1mとか2m程度の家庭用殺虫剤を手にもってスズメバチに立ち向かってはいけないとのことだ.
 そんな噴霧距離はハチにとっては屁でもない.
 あっという間に接近されて刺されるという.
 そこで業者が家庭に常備するとよいと推薦してくれたのが,下の画像で紹介する製品だ.
 
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 上の画像はアマゾンの商品検索結果から作成したスクリーンショットである
 
 この商品の説明に,噴射距離11mと書かれていて,実際に噴射してみるとその通りのすごい威力であった.
 
 さて,テレビでクマ撃退スプレーを実際に噴霧している映像を見たが,2mくらいの近距離でシュワーと吹きつけていた.
 ママゴトみたいなかなり弱弱しい威力である.アマゾンで商品検索するとクマ撃退スプレーの噴霧距離は2~5mと書かれている.
 しかしそんなゴギフリ退治みたいなツールでは,たとえ無風状態でも,噴射したら自分がカプサイシンを浴びてしまう.
 実際にクマ撃退スプレーの説明には下のように記述されている.
 自分も咳き込むというのだ.このスプレーを作ったやつはバカとしか思えぬ.(このテの護身用カプサイシン・スプレーは,護身どころか犯罪に使われているのが実態だ)
20251005b1
 こんなクマ撃退スプレーを使ったら,クマの餌食になること必至と思われる.
 クマの突進スピードはスズメバチより速いかも知れぬから,最低でも「ハチアブ マグナムジェット」クラスの噴射力がなければ屁の突っ張りにもならぬと断言する.
 
 で,高市新総裁が誕生して,政治とカネの問題はカネに軍配が上がった.金権政治,裏ガネ政治の復活だ.
 高市新総裁による次期党人事および閣僚人事では,離党した裏ガネ議員たちが復党し,あるいは要職に復帰すること確実になったわけだが,その結果,石破首相の持論であった「防災庁」構想は葬られてしまった.
 いま無制限に増え続けているクマによる被害は,高市政権下でやがて災害レベルになるだろう.
 クマの被害対策は「防災庁」の仕事になると思っていた私はまことに残念だ.
 
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