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2025年10月26日 (日)

暖かく優しい場所

 一昨年の十月二十七日に,私と長いこと一緒に暮らした犬が逝った.
 老いてからは寝てばかりいたのだが,それでもいいから長生きしてくれよと思っていたら,突然具合が悪くなって,翌日の明け方に息を引き取った.
 十七歳になったばかりだった.
 
 市営の火葬場でお骨にしてもらい,小さな骨壺に入れた.
 部屋にささやかな祭壇をこしらえて骨壺を置き,プリザーブドフラワーと,時々は生花を飾る.
 旅行に連れて行ったり,近所の公園で遊ばせている時などの写真を十枚選び,B4のパネルに貼って祭壇の横に飾った.
 そして今は,祭壇に新しい水を供えるのが毎朝のルーチンだ.
 こんなことをしているので,なかなかペットロスから立ち直れない.
 もう二年経ったのに.
 
 中山有香里さんは看護師でイラストレーター.
 最新刊「天国での暮らしはどうですか」は彼女の描く優しい物語.
 帯に《あの子はどこにいったんだろう。案外近くにいるんだろうか。そこがどこであっても、あの子のいるところがどうか、暖かく優しい場所でありますように》とある.
 犬や猫と暮らしたことのあるひとは深く頷くだろう.
 
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