フルート吹きのゴーシュ
JR藤沢駅の改札口は駅ビルの二階にあって,改札からコンコースに出て北側に行くと広場がある.
広場はデパート「さいか屋」の二階に接続していて,階段またはエレベーターで下に降りるとバスセンターになっている.
この広場は各種の催事に使われるが,普段はアマチュアやセミプロのストリート・ミュージシャンたちが通行人に自分たちの楽曲を演奏していたりする.
たまーに若い大道芸人が曲芸を披露して通行人にカネをせびっているが,コスパが悪すぎ (通行人に見物料金は「小銭ではなくお札をください」と高慢な要求をするのだが,要求金額が高いのに大した芸ではない) て,投げ銭をする気になれない.
藤沢駅北口広場のストリート・ミュージシャンたちはピンからキリまでで,中学か高校くらいのオンチ男子生徒が自己満足丸出しでギターを弾いていることもあるが,中には内心「おっこれは」と驚くバンドがいることもある.
私はそのバンドの一つからCDを買ったことがある.メジャーになれるといいね,と応援したくなったからである.
先日,買い物の帰りに広場を歩いていたら,指笛を吹いている若い人がいた.
その時の演目は「大きな古時計」で,大きな音で音程もよく取れていて,上手だなあと感心した.
藤沢駅の二階コンコース南口は小田急デパートに通路で接続している.(写真はここ)
この通路に毎日のように,フルートを吹く爺さんがいる.
一見するとストリート・ミュージシャンのようなのだが,実は違う.
ちゃんと曲を吹けないのだ.w
曲のイントロとかサビを二小節か三小節くらいピーヒョロローと吹くだけなのである.初心者以下.
ピアノやバイオリンは幼少時から専門家の指導を受けて訓練を積み,音楽大学に進むのが普通だが,金管とか木管は中高の吹奏楽部の出身者が多い.
実は私もそうで,ブラスバンドではホルンを吹いた.
だから,上に書いた爺さんがまともにフルートを演奏できないことがわかる.
まず,音が外れる.w
一曲を通しで演奏したのを聞いたことがない.ww
そのため,通行人は爺さんをマル無視で通り過ぎていく.
あの爺さんは,きっとフルート吹きに憧れているんだろうなあ.
でも,北口の広場に行ってピーヒョロローと二小節を吹く勇気はない.
孫みたいな年齢の自己満足オンチ中学生にアハハと笑われたくはないからである.
あまりにも下手くそなチェロ弾きのゴーシュの場合は,カッコウとか色々な動物たちがやってきて,ゴーシュの腕前を上げてくれたのだが,小田急デパート通路の爺さんは孤独のようだ.

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