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2025年10月18日 (土)

第二自民党の誕生

 国会議員定数を削減するとどうなるか.
 人口の少ない県の議員をゼロにするわけにはいかないから,東京都や大阪府など人口が多い選挙区の議員定数を減らさざるを得ない.
 すると,「一票の格差」は現状よりもさらに激しくなる.
 そうなると,これまでは立法府の持つ権力に忖度してきた司法府は,いつまでも「現状の格差は違憲だが,選挙結果は有効である」というデタラメな憲法判断を続けることができず「違憲であり無効である」との判決を強いられる.
 その結果,議員定数削減は違憲だということになる.
 これを避けるためには,例えば「島根県と鳥取県を合わせて一つの選挙区とする」が考えられるが,これは自民党が絶対に拒否する.
 つまり国会議員定数の削減は,実行できない画餅なのである.
 そもそも国会議員を少しばかり減らしたところで,日本の現状が良い方向に向かうだろうか.
 議員歳費が少し節約できるだけである.
 すなわち,国会議員の定数削減は,小さな問題なのである.
 
 それをさも大問題であるかのように言い始めた政党がある.
 維新だ.
 維新は,自民党と事実上の一体化を進める(吉村代表は以前から「維新が消滅することもある」と述べている) にあたって,公明党と立憲が大きな政治課題としている「政治とカネ」を維新の政策から取り下げる必要がある.
 そこで唐突に持ち出したのが,国会議員定数の削減である.
 すぐに公明と立憲は「すり替えだ」と批判した.
 
 やっぱりなー,予想通りだと国民は思う.
 維新てのはそういう政党だよなー.
 
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