国勢調査
現在,国勢調査が行われている.
私は七十五歳の後期高齢者で年金暮らしであるが,高齢者世代は,どちらかというと日本という国を信頼していたと思う.
それ故,国勢調査に回答すればそれが政治の基礎資料となり,日本の発展に資すると考え,まじめに回答を作成して投函してきた.
しかしまだ現役で働いている世代はどうなんだろう.
国から何かよいことをしてもらった,例えば暮らしが豊かになったとか,そういう記憶はあまりないのではなかろうか.
だから「国勢調査に回答するのは国民の義務です」と言われても,「義務?はあ?それがどうしましたか」というのが正直なところではないか.
それが国勢調査回答率の低下になって表れている.東京都の場合,前回調査の未回収率は16.3%に達した.
このままの状態が進行すると,いずれ調査結果の信頼性が失われるだろう.
科学では「かなり確からしい」という判断の基準は信頼性95%であるが,国勢調査の未回収率84%はかなり危うい.
国政選挙でも地方選挙でも,投票率50%の選挙で選ばれた議員たちが行う政治が的外れなのと似ている.
都政が国勢調査だけを資料にして行われるわけではないにせよ,国勢調査が大事なデータであることは間違いない.
例えば選挙区の区割りとか,地方交付税の算定に用いられるからである.
都政の信頼性を高めるために,東京都は都民に対して「国勢調査に回答すると○○がもらえる」とでもいった報奨を考えたらどうだろう.
水道代の割引サービスとか電気料金の援助とか,いろいろなことが考えられる.
神奈川県でも報奨をくれるのだったら,調査票が届いたその日に回答するが,実はまだ回答していない.ヾ(- -;)

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