日本はアメリカの ATM になった
トランプは国防総省の名称を戦争省に変更する大統領令に署名した.
そしてデスクの横に立っているヘグセス国防長官に「戦争長官」と呼びかけた.
これに答えてヘグセスは「これは単なる名称変更ではなく復興だ.防ぐだけでなく攻めに回っていく」と述べた.
アメリカは,自国防衛のみならず,他国を侵略する国であると宣言したのである.
この瞬間に,トランプがあれほど欲しがったノーベル平和賞は可能性ゼロとなった.防ぐだけでなく攻める大統領にノーベル平和賞が与えられるわけがない.
トランプは,カナダ侵略 (国境線を北に押し上げる) を諦めていない.
カナダの次は,守るための「国防総省」の名称ではできなかったグリーンランド侵略に,「攻める」戦争省は手を付けるだろう.
いよいよアメリカ帝国主義が復興する時代の始まりだ.
トランプの欲望は止まらない.
イスラエルに武器弾薬を供給して完全に破壊させたガザ地区を,イスラエルから取り上げてアメリカ領土とし,パレスチナ人を追い出して,ここにかねての持論通りに大規模な地中海リゾートを建設する.
リゾートの中心部には,北朝鮮王朝の金親子をまねて,金ピカの巨大トランプ像を立てる.
リゾート建設資金はどうする?
もちろん日本が拠出する.赤澤大臣は昨日,トランプが指示する事業に81兆円の資金を提供するという文書に署名したばかりだ.
Reuters《対米投資5500億ドルの覚書、日本が指定口座に米ドル建て資金拠出》[掲載日 2025年9月5日] から下に引用する.
《日米両政府は米国時間4日、日本による5500億ドル(約81兆円)の対米投資の仕組みを盛り込んだ覚書を交わした。投資先は日米が協議した上で米大統領が選定し、日本側が指定された口座に米ドル建ての即時利用可能な資金を拠出する、などとしている。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
ロイターの記事に《日本側が》とあるのは,「日本政府が」という意味である.
具体的には国際協力銀行 (JBIC) による出融資や日本貿易保険が保証する邦銀の融資を充当する.(時事通信ほかの報道)
嘘つき赤澤大臣は,対米投資の主体は民間企業への融資保証でありキャッシュではないと,国会予算委員会で立憲民主党の質問に断言したのだが,それは真っ赤なウソだった.
事実は《日本側が指定された口座に米ドル建ての即時利用可能な資金を拠出する》だったのだ.
また日米が合意した投資の仕組みによれば,リゾートから得られる利益は90%をアメリカが手にするのだから,日本の民間企業が投資するわけがない.
利益のない投資,回収できない巨大投資を民間企業が行うのは不可能だ.そんなことをしたら必ず株主訴訟になる.
だとすれば国家予算 (私たちが納めた血税) からアメリカにプレゼントするしかない.
日本政府がガザ地区に帝国主義者トランプの黄金像を立てたら,欧州諸国は日本を軽蔑するに違いない.
トランプは,グリーンランドを占領して,地下資源開発に乗り出すだろう.
その資金はトランプの ATM と化した日本政府が拠出する.
そして利益はアメリカのものだ.
こうなれば早急に石破政権を倒して,日米合意文書をなかったことにするしかない.

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