正面からの反論
スポーツニッポン《田嶋陽子氏 失われた30年の原因に持論も…田原総一朗氏ピシャリ「そんな時代は終わった!」》[掲載日 2025年8月19日] から下に引用する.
《元参院議員の田嶋陽子氏(84)が、17日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(日曜後1・30)に出演し、日本の失われた30年の原因について自身の見解を語った。
番組では戦後80年特別企画と題し、日本の独立や戦後経済などについて識者たちが激論。その中で、失われた30年についても話し合われた。
軍事ジャーナリスト井上和彦氏が、工業力を生かした武器輸出を行わなかったことを理由として挙がると、田島氏は「男の人はこういう話をするよね」とチクリ。「男、女の話じゃない」という井上氏の反論にも、「いやいや、そうだよ」とねじ伏せた。
田島氏は失われた30年の論点を、得意の男女問題に絡めて持論を展開した。「私が言いたいことが一つあるんですけど、この30年の経済停滞のことで一つ、やっぱり男の人たちは女の人たちに飯作ってもらって、パンツ洗ってもらって、子供産んでもらって、老人介護してもらって、それで仕事をしてきた。その女の人たち、国民の半分が…」。すると、ジャーナリスト田原総一朗氏が「そんな時代は終わった!そんな時代は終わった!」と猛ツッコミを入れるなど、議論は紛糾した。
それでも田島氏は「女性の不払い労働のお金はいくらだと思うの?110兆円を超えているのだよ。日本のGDPの4分の1に当たるの。それが女の人のただ働き。それをもし人を雇ったりしたら…」と、数字を出して主張を継続。制止を促されても「たまにはしゃべらせなよ」と聞かなかった。
元衆院議員の金子恵美氏は、15年に施行された女性活躍推進法を挙げ、「制度は変わってきていて、だけど先生がおっしゃるのは、意識ってことですよね?」と呼びかけた。しかし、田島氏は「意識じゃない。法律が変わってないのよ」と聞く耳持たず。スタジオには笑いが起き、金子氏も頭を抱えていた。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
田嶋陽子氏の発言《男の人たちは女の人たちに飯作ってもらって、パンツ洗ってもらって、子供産んでもらって、老人介護してもらって、それで仕事をしてきた》に対する正面からの反論は「私 (夫) は自分の食う飯は自分で作っている」「私 (夫) は自分のパンツは自分で洗っている」である.
《老人介護してもらって》については,例えば「私 (夫) は,自分の両親は介護付き老人ホームに入ってもらった」が正しい反論の例である.
しかし《子供産んでもらって》は「私 (夫) は,自分の子は自分で生んだ」が反論として科学的に成立しないので,親の介護の問題は,飯とパンツと同列には論じられない.すなわちこのようなディベートは,相手 (男) の反論を許さない不当な発言 (言いがかりともいう) である.言いがかりは田嶋氏の若い時からの常套手段だ.
で,田原総一朗は例によって例の如く相手 (田嶋氏) に正面から反論せずに《そんな時代は終わった!そんな時代は終わった!》と言論を封殺しにかかった.
これは田原の老醜ではない.論拠を示さないのは田原の若い時からの常套手段だが,反証には根拠が必要だ.
田原が行うべき正当な反論は「おれは自分のパンツは自分で洗っている.男が自分のパンツを妻に洗わせる時代は終わった!そんな時代は終わった!」である.田原総一朗が自分のパンツを自分で洗っていると知れば,田嶋氏の舌鋒も鈍るに違いない.
金子恵美氏の《制度は変わってきていて、だけど先生がおっしゃるのは、意識ってことですよね? 》もおかしい.
ここは「女性活躍推進法ができたあと,私の夫の宮崎謙介は自分のパンツを自分で洗っています」あるいは「女性活躍推進法ができたあと,私は私のパンツを夫の宮崎謙介に洗わせています」でなければいけない.
論点をずらしてはいけないのである.
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