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2025年7月 1日 (火)

三日会わざれば刮目して

 デイリースポーツ《小泉進次郎大臣 TVでJA重鎮に「突然宇宙から来て農協潰すつもりか」と言われ→面会要求「私にモノ申したい全国の組合長さん!」 農協が潰れるかどうかは》[掲載日 2025年6月30日] から下に引用する.
 
小泉進次郎農水大臣が30日、カンテレ「旬感LIVE とれたてっ!」にリモート生出演した。
 番組では、福岡県でJAの組合長を12年務める「重鎮」が登場し、「いまの進次郎さんの考えと動きは、ちょっとクエスチョンマーク。ある日突然宇宙からポンッときて農協改革というか、そういう取り組みはいかがなものか。今の農家の気持ちを全然わかってないと思います。消費者の価格の問題だけ。改革ではなく農協潰すのか」と語った。
「農協をどうするのか、1回大臣に会わせたらいいよ、俺を。会いたい」と笑った。
 進次郎大臣は「(JA側と)会い続けているんですよね」と山野徹会長や、地方のJAトップらの名前を挙げ「会い続けているのに、会ってない的なことを言われてるのも残念」と語り、番組で面会要求してきた福岡のJA組合長に「是非お会いしたい」と求めた。
「私に対して物申したいという組合長さん、全国にいらっしゃる。是非、お会いをさせていただきたい」と語った。
私が農協を潰そうとしてるってことはないです」と述べ「ただ、潰れるかどうかは農家の皆さんに選ばれるかどうかだけだと思います。農家の皆さんに必要とされるJAであり続ければ、それはJAの役割を果たしている」とした。
 一方で「いま農協に対してお米の流れも減ってる。肥料や農薬や農業機械などの農業資材を海外から輸入して高く売るのがJAグループの仕事ではありません。農家の皆さんにいかに安く良いものを売るか。そして農家の皆さんが作った物にいかに付加価値がつくマーケットを開拓するか、農家の皆さんの手取りが上がるかが、私はJAの一番大切なことだと思います」と語った。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
 今の米作農家で,経営者としての才覚があり利益を上げているのは,JAの日本農業支配から独立した人たちである.
 逆に,JAに収奪されても文句を言う気力もなく後継者もなく先細りになっている小規模農家が,今のJAを支えている.
 従って,放っておいてもJAとその支配下の農家はいずれ潰れるのだが,それを認めないのは,自民党の農政を抑えている重鎮たちと一部野党議員とJA自身だけである.
 それを小泉農相は消費者にわかるように白日の下に晒した.
 農相の語る通り,JAが潰れるか否かは,農家がJAを必要とするかどうかにかかっている.
肥料や農薬や農業機械などの農業資材を海外から輸入して高く売るのがJAグループの仕事ではありません。農家の皆さんにいかに安く良いものを売るか。そして農家の皆さんが作った物にいかに付加価値がつくマーケットを開拓するか》がJAの存在意義だと小泉農相は言う. 
 その通りである.
 男子,三日会わざれば刮目して見よという.
 環境相時代の小泉進次郎とは別人である.
 
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