立憲民主党にも農林族議員がいた!メディアは立憲民主党の献金元を調べよ
読売新聞《「古古古米はニワトリさんが一番食べている」…立憲民主の原口一博氏「新米みたいに食べたら危ない」》[掲載日 2025年6月7日] から下に引用する.
《立憲民主党の原口一博・元総務相は7日、佐賀市で開かれた集会で、政府備蓄米について「 古古古米(こここまい) はニワトリさんが一番食べている。人間様は食べてない」と発言した。
原口氏は2021年産の備蓄米について「あんなに恩を着せられて買うものか。5キロ83円を2000円以上でやっている」と述べた。その上で、国民民主党の玉木代表が「1年たったら動物の餌になるようなもの」と発言したことに触れ、「本当のことを言っちゃいけないのか」と擁護した。
原口氏は集会後、読売新聞の取材に対し、「事実ですから。安全を考えないと。新米みたいに食べたら危ない」と語った。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
デイリースポーツ《【お米に暴言全文】立憲・原口一博氏「古古古米はニワトリさんが一番食べてる。人間様は食べてない」演説で小泉米酷評「恐ろしいでしょ?」※キリトリなし発言ママ》[掲載日 2025年6月7日] によれば,原口一博の発言全文は以下の通り.
《先日、国民民主党の玉木代表とお話をしました。コメ、古古古米、あんなに恩着せられて買うもんですか?あれ5キロ83円ですよ。83円で2000円以上で売ってるわけです。それを私が出したら米が安くなりましたって、ウソでしょ。
本当のこと言っちゃいけないんですか?
古古古米はニワトリさんが一番食べてるんですよ。
人間様は食べてないですよ。
恐ろしいでしょ?私たちの言葉を奪いにきている。
この間、玉木代表と話しました。玉木代表より、もっと酷い言葉で僕言ってた。玉木代表の陰に隠れて僕は批判されなかったけど、いやもっと強く言うよと言いました。
なぜならば、彼らこそが日本をよそに売り渡しているからです。私たちの暮らしの安心。あれなんで米が足りなくなっているかっていうと、農業をいじめたからです。
生産政策でやらなきゃいけないんです。それを目先の価格政策でやったら、消費者と農家が対立するに決まってるじゃないですか。》
私は農学系の大学院を出て博士号を得た人間であるが,低温長期保蔵した米の安全性は確認済だと断言する.
これはデータがあり,農芸化学や食品工学の分野では常識である.
原口一博は《新米みたいに食べたら危ない》と述べたが,ならばその科学的根拠を示せ.
事実でないことを《事実ですから》と言う奴はペテン師である.
そもそも米の低温貯蔵の研究は,元京都大学名誉教授にして文化勲章受章者であった満田久輝先生 (Wikipedia【満田久輝】) が,戦後に先鞭を付けた食品保蔵学の研究に始まり,この一連の業績は1978年に「日本栄養・食糧学会功労賞『食糧備蓄に関する基礎研究とその普及』」を受賞した.
その後は,北海道大学農学研究院の川村周三教授の研究がよく知られている.
私はこのブログの記事《嘘つき管理栄養士「野口久美子」》[掲載日 2024年9月13日] で,米の低温長期保蔵の研究について触れた.
原口一博は,満田,川村両先生の研究を否定するのであれば,その科学的根拠を示せ.
それができないなら原口はペテン師である.
小泉農相が政府備蓄米を随意契約で放出することを発表すると,先月28日の衆院農林水産委員会で,立憲民主の野田代表,国民民主の玉木雄一郎代表,維新の前原誠司共同代表の三人が小泉進次郎農相を追及した.
前原共同代表は「現在のところ市中の銘柄米末端価格が4200円なのに,随意契約で放出される予定の政府備蓄米の市中末端価格が2000円なのは政府が二重価格を作り出しているのであり,これはおかしい」と攻撃したが,農相に「2024年産米と随意契約米はそもそも収穫年が異なるから,価格が異なっても二重価格にはあたらない」と応答して一蹴した.(質疑応答の全文)
この質疑によって前原共同代表は「一物二価」という用語を知らないために「二重価格」と間違って呼び,しかもその正しい意味を知らないことが露見してしまった.
玉木雄一郎代表は政府備蓄米を「動物のエサ」よばわりしてSNSで炎上し,最初は「農相もそう言っている」と抵抗したが,結局は謝罪に追い込まれた.
これを見た前原共同代表は掌を返し,「私と農相は考えが同じだから共闘しよう」と発言したが,完全にスルーされている.
「この若造が」とナメてかかった相手に無視されるのは実に惨めである.
以上,前原と玉木が恥をかいたのに対して,政府備蓄米の随意契約放出を「バナナの叩き売り」と罵倒した立憲の野田代表は「生産者のことも考えた価格設定にしなければいけない」と述べた.
野田代表は,JA全農を擁護する自民党農林族議員と同じ立場であることを国会で言明したのである.
それだけならともかく立憲民主党は,上に示したように読売新聞《「古古古米はニワトリさんが一番食べている」…立憲民主の原口一博氏「新米みたいに食べたら危ない」》の記事で,原口一博元総務相が自民党農林族にエールを送った.
しかもそのエールが,長期低温保蔵米の安全性を否定する事実無根のデマである.
ここに至って私たち消費者は,原口一博と野田代表が,自民党農林族の隠れ応援団であると知る必要がある.
またメディアは,彼らの資金源 (献金) に全農が噛んでいないか調べたらおもしろいと思われる.

| 固定リンク
「新・雑事雑感」カテゴリの記事
- 日本語としておかしい(2025.11.07)
- クマ,維新,イソジンの三題噺(2025.11.04)
- 糖質によってサルがヒトになるはずはない(2025.11.04)

最近のコメント