「涼感」で済まされることではないぞ洋服の青山 /工事中
最近放映されているテレビCМのYouTube《洋服の青山 サマーフォーマル「清涼感と、上質感」篇》で以下のやり取りがある.
青年A「暑いなあ」
青年B「オレもう脱いじゃうわ」
三浦友和「ダメですよ!会場内でジャケットを脱ぐのはマナー違反!」
さて今年の梅雨入り後,テレビの情報番組を見ていると,大谷選手がヒットを打たなかった日,備蓄米関係で新しい動きがなかった日などは延々と天気予報をやっている.特にTBS系の《ゴゴスマ》が酷い。
テレビ朝日では,この《ゴゴスマ》について玉川徹コメンテーターが触れた.
スポニチアネックス《異例の暑さ…もう梅雨明け?羽鳥慎一迫る「後で違うじゃないかとか言わないから!」 気象予報士の見解は?》[掲載日 2025年6月18日] から下に引用する.
《梅雨のはずが真夏のような猛暑となったことを受け、気象予報士の片岡信和さんが解説。「この蒸し暑さ、週末まで続きそうなんです。玉川さん、まだまだ続きます」と言うと、元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「他局の情報番組を見ていると、梅雨明けたみたいなこと言っているのがあるんです」と指摘。羽鳥アナも「ある」とうなずき、玉川氏は「まさかと思ってるけど、ウチはそんなこと言うはずないよっていう、はい、どうぞ」と片岡さんに話題を振った。》
玉川氏と羽鳥アナが《他局の情報番組》と指摘したのが《ゴゴスマ》である.
ゴゴスマの気象予報士は沢朋宏氏だが,沢気象予報士の盛りに盛った予報が大外れしっ放しなので,毎日聴いても視聴者としては新鮮で飽きさせない.w
それはそれとして,この六月は過去の記録に迫る「暑い梅雨」であるらしい.
まだ日本国民が猛暑に慣れていなかった昭和中頃の昔 (夏の最高気温が三十℃を少し超えるくらいの時代だ) の話をすると,真夏の葬式の際に,焼香時とか出棺参列時は別だが,読経の時などには上着を脱ぐことがあった.
戦前とか戦後のモノクロ日本映画では,ワイシャツに黒ネクタイで葬儀に参列する男がハンカチで流れる汗を拭うシーンが「真夏の葬儀」を示す演出だった.
ワイシャツに黒ネクタイが真夏の葬儀の標準スタイル (もちろん略礼服着用がよいことは言うまでもない) だったが,ネクタイができない半袖開襟シャツは腕に喪章をつけることもあった.
殺人事件の被害者の葬式に,犯人が来るのではないかと張り込みしている刑事とか,新聞の事件記者なんかはむしろ「開襟シャツに喪章」が「真夏の葬儀」を意味する記号だった.
それが今どきはエアコンが普及したので,《ダメですよ!会場内でジャケットを脱ぐのはマナー違反!》ということになった.
私のような高齢者が世の中から消えてしまうと,若い人たちは昔から《ダメですよ!会場内でジャケットを脱ぐのはマナー違反!》だったように思うかも知れないから,ここに書いて置く.
しかしこれからはどうだろう.
冠婚葬祭における服装を考え直すべき時代がもうすぐ来ているのではないか.
女性の夏用フォーマルウェア,特にワンピースは薄手の生地であるから,着用しても酷暑に耐えられるかも知れないが,男の略礼服は,洋服の青山がどう言おうと,重い.
なぜかというと,薄くて軽くて安い黒服は,風俗店の外で客引きしている男の定番服だから,安く見えてはいけない冠婚葬祭用の衣服は重くなるのである.
今年の西日本から関東地方は六月から既に夏の気温である.たぶん十月まで真夏日が続く.
「梅雨が明けて蝉の声がうるさく聞こえる季節」が夏だという感覚はもう昔のことになるかも知れない.
結婚式は真夏を避けるか,ハワイとかで挙式をすればいいのだが,
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