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2025年5月23日 (金)

大丈夫か小泉進次郎

 読売新聞《コメ高騰で小泉農相「価格破壊起こさないと世の中の空気変わらない」「備蓄米、需要あれば無制限に出す」》[掲載日 2025年5月22日] から下に引用する.
 
小泉農相は22日、就任にあたり、農林水産省の職員に対し、コメの価格高騰に触れて「国民に最も求められているのはコメの問題。スピード感をもって結果を出し、信頼回復を必ず果たそう」と訓示した。
 コメの高値が続く中、政府は価格を下げるため、備蓄米の放出について、一般競争入札から随意契約に見直すことを検討している。小泉氏は22日、民放番組に出演し、「今日中に随意契約の詳細設計を報告するように指示している。数日内に発表したい」と述べた。価格を抑えるために定価での販売も視野に入れていることも明らかにし、「安く卸して価格破壊を一定程度起こさないと、世の中の空気は変わらない」と述べた。
 現在は入札の参加者を集荷業者に限っているが、随意契約ではスーパーなどの小売りや外食事業者などにも範囲を広げる見通しだ。小泉氏は備蓄米の放出量について、「需要があれば無制限に出す」とした。
 「コメは買ったことがない」などと発言し、更迭された江藤拓・前農相は22日、農林水産省内で小泉農相に事務引き継ぎ資料を渡した。引き継ぎは冒頭のみ公開され、20分ほどで終了した。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
 政府備蓄米は,過去には全量で200万トンを超したこともあったが,現在は毎年20万トン超を購入することで五年間で合計約100万トンが備蓄されている.この備蓄は五年前に買い入れた古い米から順に新しい米に入れ替わっていく方式が取られている.
 農水省の資料 (農水省農産局《主食用米の需要量の推移》) によれば令和五年度 (R5/4~R6/3) の米の総需要量は702万トンであったとされていて,計算上は一年間の需要量の七分の一が備蓄されていることになる.
 更迭された前農相のあとを引き継いだ小泉農相は農水省職員に《備蓄米の放出量について、「需要があれば無制限に出す」 》と述べたが,残念ながら備蓄米は総需要量のわずか七分の一しかないのである.
 小泉農相は自らを,農水相ではなく米担当大臣だと記者会見で語ったが,備蓄米の量を知らなかったのは残念である.
 
 令和六年産米の価格高騰という非常事態に対して行われた政府備蓄米の放出では,JA全農はほぼ全量を落札しておきながら遅々として卸業者に出荷せずサボタージュし,大手卸の全農パールライスは精米をサボタージュしてスーパーや末端米穀小売店に出荷しようとしていない.
 その結果,スーパー店頭の精米価格は高止まりしている.
 玄米をスタックしているJA全農と,精米を売り惜しみしている全農パールライスに対して,備蓄米を「売りあびせ」ることは対全農の有効な戦い方ではあるが,備蓄米量には限りがある.小泉大臣には,備蓄米の効果的な使い方を考えてほしいと思う.
 
 小泉大臣は十年前に党の農林部会長として全農を相手に戦ったが,森山現幹事長など農林族議員に包囲されて一敗地にまみれた.
 本日の閣議後に「六月には五キロ二千円台を達成する」と決意を述べたが,敵は石破内閣の「影の首相」とされる森山幹事長だ.
 大丈夫か,小泉進次郎.
 
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