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2025年4月 3日 (木)

三人の皇帝たちはやがて死ぬだろう

 ニューズウィーク日本版《トランプ3選の恐るべき抜け穴とアメリカの終わり》[掲載日 2025年4月1日] から下に引用する.
 
憲法で禁じられている3選にも「方法はある」というトランプの考えは?
 ある弁護士は本誌の取材に対して、ドナルド・トランプが大統領として3選を目指せば、合衆国憲法は危機に陥ると語った。
 トランプは3月30日、NBCニュースの電話インタビューで、3期目まで任期を延長する方法もあると述べ、「これは冗談ではなく真面目な話だ」と付け加えた。
 合衆国憲法修正第22条では、2期を超えて大統領を務めることが禁じられている。もし3期目を務めようとすれば、大きな政情不安をもたらす可能性がある。
 トランプはNBCのインタビューで、3期目の可能性についてこう語った。「多くの人が私にやってほしいと言っている。私は基本的に、先は長いと伝えている。この政権はまだ始まったばかりだ」「いまの仕事に集中している」
 3期目を望むかと問われると、「私は働くのが好きだ」と答えた。「だが、それを考えるのはまだ早すぎる」
 そして「そうする方法もある」と付け加えた。
 (中略)
 しかし、抜け穴が一つあるとラフマニは言う。トランプが副大統領候補として出馬するという可能性だ。
 現在副大統領のJ・D・バンスが大統領に当選した後に辞任し、副大統領のトランプが大統領に昇格するというシナリオだ。(以下略)》
 
 上の引用記事に書かれている《トランプが副大統領候補として出馬するという可能性だ。現在副大統領のJ・D・バンスが大統領に当選した後に辞任し、副大統領のトランプが大統領に昇格するというシナリオ》は,トランプが大統領三選を目指すと発言した直後に,他のメディアも実現可能性を論じた.
 そしてそれを防ぐ方法はない.トランプがアメリカ合衆国憲法の改正を発議すれば,可決される可能性があるのだ.
 なにしろ共和党はトランプにべったり (そうすれば閣僚ポストに手が届くから) だし,民主党の中にもトランプ支持者が出てくるという体たらくだ.
 
 このシナリオは,他ならぬトランプの盟友であるプーチンが発明した方法である.
 三期目の間に,永世大統領 (アメリカ帝国皇帝) の制度を創設すればよいのだ.時間はたっぷりある.
 時間制限があるとすれば,それはあのトランプの肥満体によるものである.
 私が現役会社員だった頃「米国では肥満体の人間はビジネスでも政治でも成功しない」と言われていた.
 なぜなら「自分の体重すらコントロールできない人間に部下の管理は任せられない」と信じられていたからである. 
 ジョブズを見よ,オバマを見よ,だ.
 ところがこれがトランプの出現でひっくり返った.
 トランプは自分の体重も欲望もコントロールしない.
 共和党の議員たちは,デブが大好きだ.ユダヤ・ロビーも,言いなりになるトランプ政権は大歓迎だ.
 ユダヤ・ロビーは,その気になれば民主党議員を全員落選させることもできる.
 生活習慣病がトランプを地獄に送り込むまで,共和党政権は続くだろう.
 
 中国はどうなんだ.
 漢民族は昔から肥満体が立派な人間のあるべき姿であると考えてきた.
 孔子を見よ.(Wikipedia【孔子】から引用;File:Confucius 02.png,パブリック・ドメイン画像)
 
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 日本の弥勒菩薩像 (Wikipedia【広隆寺】から引用;File:Maitreya Koryuji.JPG,パブリック・ドメイン) が極めてスリムな体型であるのに対して,
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中国の伝統的な弥勒菩薩像 (amazon《弥勒菩薩像 中国の翡翠の人工彫刻 家の庭の装飾 偶然の弥勒菩薩像の置物》) はトランプも驚く肥満体である.
 古代エジプトの王も肥満であった.(佐々木悠ら《人型への眼差し 造型美術にみる‘‘肥満”と‘‘痩せ" (4) 一古代エジプトの美術(II)》健康科学 Vol.34, 2012年3月)
 昔,まだヨーロッパで陶磁器の製造が行われていなかった十七世紀のこと.
 ある宗派の教会が,キリストの磔刑像を中国の窯元に大量に発注したという.
 見本は,キリスト磔刑の場面の絵画であった.
 これを見た窯元の頭領は「こんな貧相な男が聖人であるはずがない」と言って,勝手にキリストを三段腹のデブにしてしまった.
 像のモデルは弥勒菩薩や孔子であったろう.今なら,磔にされたトランプが十字架からぶら下がっている姿を想像すればよい.
 やがて指定納期に間に合うよう中国の窯元から送られてきたキリスト像の荷を開梱して,教会の神父たちは「悪魔の仕業だ!」と激怒した.
 神父たちはこのデブのキリスト像をすべて粉々に破壊してしまったと伝えられ,現物は残っていない.
 これは,都知事になる前の青島幸男が昭和三十年代半ば頃のラジオ番組 (「青島幸男のまだ宵の口」 (ニッポン放送)) で語ったエピソードである.
 
 中国建国の偉人である周恩来はスリム体形だったし,鄧小平は貧相な小男だった.
 そのため二人とも,中国国民にとっては理想体形である肥満体の毛沢東に人気が及ばず,歴史から忘れ去られようとしている.
 一方の毛沢東は,政治家として周恩来ほど有能でなく,軍人としても朱徳に及ばず,色欲だけは誰にも負けず,日中戦争の真っ只中というのに江青と不倫して妻を捨て,その挙句に江青の尻に敷かれて言いなりの独裁者になり果てた.
 空っぽの頭で「大躍進政策」を思いつき《非科学的な増産方法の実施、四害駆除運動で蝗害を招き、政策に反対する多数の人民を処刑死・拷問死に追い込んだため中国国内で大混乱を招き、中華人民共和国大飢饉(推定3500万〜5500万人が死亡)が発生し、産業・インフラ・環境の大破壊や中華人民共和国最少出生数記録更新を招いた。飢餓による死者に加えて、何百万人もの人々が殴打、拷問、処刑によって死亡した。 この運動の期間中に全住宅の30%以上が破壊された》(以上はWikipedia【毛沢東】からの引用)
 これほどの大悪人であったにもかかわらず,今も毛沢東は天安門広場で巨大な肖像画が君臨している.
 中国国民の支持を得るには肥満でなければいけない.中肉中背からデブへの唯物弁証法的進化こそが中国四千年の歴史的真実である.
 歴史に学ぶことは中国共産党の党是であるから,習近平は毛沢東の軌跡をなぞるように肥満体になった.
 毛沢東は喫煙による慢性気管支炎と肺気腫と心臓疾患によりヨレヨレになって死んだ.
 そして習皇帝もあの体形では長生きしないに違いない.
 
 ゼレンスキー大統領は「プーチンはもうすぐ死ぬ」と語った.これは唐突な情報だったが,おそらくロシア軍からのリークであろう.
 トランプも絶対に長生きしない.
 カナダとアメリカの国境を米軍の戦車が進撃 (ウクライナと同じようにして) してカナダをアメリカの五十一番目の州にすることはなく,パナマとグリーンランドに海兵隊が上陸して両国を占領し,星条旗がはためく前にトランプは死ぬだろう.
 トランプはNATOを脱退してからプーチンと組んでウクライナを領有し,地下資源をウクライナから巻き上げようとしているが,その前にトランプとプーチンは死ぬ.
 独裁者たちは生活習慣病で死ぬだろう.それまでウクライナの人々は耐えて欲しい.
 
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