手袋を買ったが
私は朝の五時頃にゴミ出しをするのが習慣だ.
なぜこんな早くにゴミ集積場まで歩いていくかというと,朝の三時頃に起きて,四時頃に朝めしを作って食い,そのあとTBSテレビでニュースを観たら,録画予約してあるNHKの海外報道番組を観るまで,もうすることがないからである.
で,冬はゴミの袋を持つ手が寒いし,集積場で他の人が出したゴミ袋をさわったりするので,これまでは軍手をして出かけていた.
ところがその軍手がヨレヨレになってきた.
そこで新調しようと思ってアマゾンで商品検索をした.
良さそうだと思って買ったのが下の商品である.普通の軍手はダース単位で販売されているが,老い先短い私には一ダースもの軍手はもはや消費しきれぬ.下に示した商品のように,高めのお値段でも一つ (一双) あればいいのである.
商品の詳細説明は以下の通り.
《この商品について
【素材】:67%超高強度HPPE 、20%高強度ポリエステル、10% ナイロン、3%スパンデックス。
【耐切創手袋】防刃と耐摩耗性のレベルは5級相当で、高強度のHPPE材質で作られた手袋は普通の軍手より10倍以上強度を持ちながら、革手袋よりも4倍以上強い耐切創手袋です。
【高い弾力性】スパンでックス生地を含んでいる弾力性に優れて、フィット感抜群で、手袋をはめる間に作業中の指も自由に伸縮し、通常の手袋より柔軟性アップです。
【耐久性】ヨーロッパCEN規格EN388標準のHPPE手袋は通気性が強くて耐食性に優れています。材質の特性により汚れにくくて洗浄も簡単で、重複に使用しても消耗が少ない作業中の相棒です。
【幅広い適用性】:キッチン、セキュリティ、アウトドア、園芸、段ボールの解体、大工、炊事、草切り、家具DIY、廃棄処理、実験、郊外探検、地震救援防災、ガラス加工、食品加工、屠畜、紙裁断、など。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
なんかすごそうだ.
でも《超高強度HPPE》がわからないので調べてみた.
すると,HPPEとは高性能ポリエチレン (Higher Performance Polyethylene) の略で,水道配管に使われているが,これから作った繊維 (HPPE繊維) は刃物による切断に強い (高防刃性,高耐切創性) のだそうで,上記の商品説明の通りであった.
特に,この繊維を作業用の手袋に用いると,刃物による切断に耐える強度が高いために手袋を薄くできる.そのため指先での細かい作業が容易になるのだという.
この手袋なら,金属加工するDIYのときに使えるだろう.災害時にも役に立ちそうだ.
というわけで,注文してみた.
しかし,数日後に届いた手袋を手にはめてみて,私は「おや?」と思った.
なんだかヒンヤリするのである.
おかしいなと思いつつ,この軍手をしてゴミ袋を持って外に出たら,まるで素手を外気にさらしているように手がどんどん冷えてきた.
試しにこれまで使ってきた使い古しの軍手をしてみたら,こちらは手が冷えない.
理由はよくわからないのだが,もしかすると今回購入したHPPE繊維の軍手は,糸を編む密度が高いために布地の中に空気を含むことがなく,そのため見かけ上の熱伝導率が高くなっているのではないだろうか.
というような考察はともかく,冬の明け方にこの高機能手袋は防寒の役に立たないようだ.
あくまで作業用の軍手だと思わなくてはいけない.
そこで仕方なく次に普通のニット手袋を買った.
こちらはとても暖かい.それなら最初から普通の手袋を買うべきだった.残念.
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