トランプ王万歳
NHK《歴史探偵 飛鳥の巨石 謎に迫る》を視聴した.
放送中,探偵役の秋鹿真人アナが「白村江の戦い」を「はくそんこうのたたかい」と (放送原稿を) 読んだ.
私が大学受験生の頃,日本史の教科書では「白村江の戦い」は「はくすきのえのたたかい」と読むことになっていた.
テストで「白村江の戦い」に読み仮名を振れという問いが出た場合に「はくそんこうのたたかい」と解答したら×であった.
それなのに今では,NHKでは「はくそんこうのたたかい」と読むことになっているようだ.
調べてみたら,Wikipedia【白村江の戦い】では,
《白村江の戦い(はくすきのえのたたかい、はくそんこうのたたかい)は、天智2年8月(663年10月)に朝鮮半島の白村江(現在の錦江河口付近)で行われた百済復興を目指す日本・百済遺民の連合軍と唐・新羅連合軍との間の戦争のことである。
名称
日本では白村江は、慣行的に「はくすきのえ」と読まれる。白村を「はくすき」と読ませるのは卜部兼方の『釈日本紀』(鎌倉時代)によるもの。20巻の「秘訓五」にて「白村」を「ハクスキ」とフリガナをし、注釈で「私記曰。白字音読。村読須支。」(『日本書紀私記』曰く。「白」の字は音読みし、「村」の字は「須支(すき)」と読む。)とある。少なくとも奈良・平安時代から「はくすきのえ」と読まれていた。》
としてあり,《はくすきのえのたたかい》を《はくそんこうのたたかい》よりも先に示し,《慣行的に「はくすきのえ」と読まれる》《少なくとも奈良・平安時代から「はくすきのえ」と読まれていた》として,「白村江の戦い」の読みは「はくすきのえのたたかい」を支持している.
しかし最近編まれたウェブ上の辞書や教科書では次第に「はくそんこうのたたかい」が優勢になっていて“「はくすきのえのたたかい」とも読む”となっているようだ.
NHKほどの影響力はないが,朝日新聞も「白村江の戦い」に「はくそんこうのたたかい」と読み仮名を表記しているようだ.
同様に「百済」は「くだら」から「ひゃくさい」へ,「新羅」は「しらぎ」から「しんら」へ,のように変化しつつあるのが現状と思われる.
しかし,変化は致し方ないことかも知れぬが「そういう変化をさせたのは誰か」がわからないのは困ったことだ.
余談.
トランプ大統領が,メキシコ湾をアメリカ湾に名称変更すると決め,この決定に従わないAP通信に対して取材制限を行うことにした.
連邦地裁はこれを合法であるとしたが,それならトランプがグリーンランドを別の名称に変更しても合法だということになる.
同様にカナダの国名を,新たなアメリカの州名に変えることにしても合法だ.
さらにはトランプが今後は日本を「トヨタ」と呼ぶことにしてもよいことになる.
「それが嫌なら関税を100%課す」とか「沖縄を今後はハワイ州のオキナワ島と呼ぶことにする」と言われたら日本政府は,石破総理はどうするのか,考え込んでしまう.
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