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2025年1月 9日 (木)

FPが激賞する案件は眉唾だ

 THE GOLD ONLINE《クレジットカードの正しい使い方は?持つなら多くても2枚までがベスト!【FPが解説】》[掲載日 2024年11月4日] から下に引用する.
 
カードが複数枚あると、1枚落としても盗まれても、不正利用されても気づきにくい。すぐに届け出れば、被害額は補償されるが、不正利用されて長く届け出ないと、本人負担になることもある。危険な目にあわないためには、クレジットカードは1枚だけにしよう。
 日本でも海外でも、VISA系かMastercard系どちらかがあれば困ることはない。1枚では不安というなら、2枚まで認めよう。3枚以上は管理できない。おまけやポイントにひかれて増やしたら身を滅ぼす。
 私は原則、クレジットカードは使わない。借金があっという間に膨らんで人生を狂わせる、たくさんの例を見てきたから、「私は大丈夫」と自分を過信しない。使うのは、クレジットカードでしか払えない時に限定している。
 その点、デビットカードは怖くない。見かけはクレジットカードとそっくりだが、レジやオンラインで支払うと、代金はリアルタイムで銀行口座から引き落とされる。口座の残高が3万円だと買い物できるのは3万円まで。残高ゼロでも30万円買えるクレジットカードとここが違う。持っているお金以上は使えない、借金にならない。
 すばらしい! これがデビットカードの最大の魅力。多くの銀行がキャッシュカードと別にデビットカードを発行している。メガバンク、ゆうちょ銀行、地方銀行など。年会費は実質無料。キャッシュカードにデビット機能がついているものもある。ソニー銀行などネット系銀行に多い。
 デビットカードにはVISA 系とMastercard 系、JCB 系があり、それぞれVISA、Mastercard、JCB の加盟店でクレジットと同様に使える。即時引き落としだから安全。デビットカードは海外でも使える。為替手数料などクレジットカードより有利なことが多い。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
 上に引用した記事の筆者はFPの中村芳子氏.
デビットカードは怖くない》《レジやオンラインで支払うと、代金はリアルタイムで銀行口座から引き落とされる。口座の残高が3万円だと買い物できるのは3万円まで。残高ゼロでも30万円買えるクレジットカードとここが違う。持っているお金以上は使えない、借金にならない。すばらしい! これがデビットカードの最大の魅力》と彼女は主張するのだが,デビットカードの致命的欠点はまさに《代金はリアルタイムで銀行口座から引き落とされる》ことである.
 クレジットカードは,紛失したり盗難されたりしたカードが不正使用された場合,実際に当該カードの引き落とし口座から現金が引き落とされるまでのあいだにタイムラグがある.
 従って,紛失したり盗まれたりしたら即座にカード会社に連絡して引き落としをストップできる.
 ところがデビットカードは,不正使用されたら即座に口座がカラにされてしまう.
 これは,デビットカードはクレカと違って《借金にならない》こととトレードオフのリスクである.
 デビットカードを常時携帯する場合は,そのリスクを承知の上で使用することが必要だ.
 実際,デビットカード発行会社は「貯蓄用の銀行口座とは別に,デビットカード用に少額残高の銀行口座を引き落とし口座に使用することを推奨」している.貯蓄用のメインの口座をカラにされたら人生詰むからである.
 さてFPがデビットカードの危険性を知らぬはずがないのだが,にも関わらず中村氏がデビットカードを激賞するのはなぜかを私たちは考えてみる必要がある.
 だいたい,FPが何かを激賞したら眉唾だと思ったほうがよい.
 
(参考;三菱UFJ銀行《便利だけど……デビットカードに潜む危険性とは?》の《代金引き落とし口座を貯蓄用の口座にしない デビットカードで決済した代金は口座の残高から引かれます。つまり、「口座に入っている金額以上の決済はできない」ということです。給与やアルバイト代の振込口座や貯蓄用の口座とは別の残高が多くない口座を設定しておけば、万が一不正利用されても被害額を抑えることができます。》)
 
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