バスドライバーさんは大変だ
FNNプライムオンライン《インフルエンザ感染爆発で5年ぶりに警報基準超え 病院前に“初売り”並みの「受診行列」 “奇跡の9連休”で家族内まん延?…対策に歯磨き・入浴も》[掲載日 2025年1月7日] から下に引用する.
《新年の病院前には“受診行列”が 緊急事態は薬局にまで
日本各地で猛威を振るうインフルエンザ。
1医療機関あたりの患者報告数は、前の週に比べ2倍以上となり、警報レベルの都道府県は36となった。
東京都でも5年ぶりに警報基準を超える中、多くの人が仕事始めを迎える6日、都内のクリニックを取材すると、開院前に多くの人が並んでいた。》
買い物をするために街に出かけると,確かにインフルが流行っているようだと思わせられる.
そのことがよくわかるのは,公共交通機関に乗ったときである.
最近は「働き方改革」なのか人手不足のためなのかわからぬが,元日から三日まで正月休みというスーパーが増えてきて,おかげで駅前の繁華街に客足が戻って来るのは一月四日になったようだ.
大規模小売店以外の一般商店も四日から営業開始が多いようだ.
余談だが,昔は「初荷」「初売り」という習慣があった.
Wikipedia【初荷】
《初荷(はつに)とは、年が明けて、最初に工場や倉庫など物流拠点から販売店へ向けて商品(製品)が出荷されること。
元々は、初売と同じく1月2日に行われていたが、今日では官公庁や多くの企業で業務が開始される1月4日に、新年の初出荷が行われることが多い。その際、昔は「初荷」と書かれた旗やのぼりをつけたトラックが走っていたが、高速道路などでの安全性の点から、現在ではほとんどなくなっている。》
Wikipedia【初売り】
《初売り(はつうり)とは、年が変わって最初に物を売り出すことを言う。近年は通常、小売店の初売りをさす。通常の営業と異なり、その年1年間の運試しの意味合いをかねた、福袋が販売されることが多い。その日に買い物をすることを初買い(はつかい)などと呼ぶ。
現代の初売り
1980年代前半までは官公庁の業務が開始される御用始の1月4日以降に初売りを行う小売店が多かったが、年中無休で24時間営業のコンビニエンスストアやファーストフード店が増えた現在では、スーパーマーケットや専門店での元日の初売りも珍しくなくなり(お店によっては、元日0時から初売りを行う場合もある)、元日に休業するほとんどの小売店も1月2日までに初売りを行うようになっている。
ファッションビルや百貨店などでは近年初売りの後に冬のバーゲンセールを行うケースも増えていて、店側は正月返上で準備に追われる。
2019年における平成から令和への改元においても、改元に伴う「令和の初売り」を行う店舗が多く存在した。》
上の記述を読むと,Wikipedia【初売り】はアップデートされていないようだ.
《現在では、スーパーマーケットや専門店での元日の初売りも珍しくなくなり》《元日に休業するほとんどの小売店も1月2日までに初売りを行う》は,最近の事実に合わなくなっている.
ま,その時々の経済状況によって変化するこんな時事項目を小まめにアップデートする暇な編集者はいないだろうが.
で,正月四日の初売りの日,食料品を買い求めに私はバスに乗って藤沢駅周辺のスーパーにでかけたのだが,バスに乗り込んだら激しい咳が聞こえた.
女子高校生みたいな女のこ二人が,二人掛けのシートでおしゃべりに夢中なのだが,会話と咳が半々なのである.
*****ゲホゲホ*****ゲホゲホ*****ゲホゲホ*****ゲホゲホ (*****は「かわいくなーい?」とかの会話;以下略)
途切れることなく咳と会話が続くので,私は呆れて彼女たちの顔をまじまじと見たのだが,彼女らはマスクをしていない.
咳をするやつに限ってマスクをしていないのは「呼吸器感染症あるある」だろう.
私の凝視をまるで無視して彼女らは爆音を発し続け,他の乗客は私と同年配の老人たちなのだが,みんな俯いて車中に漂い充満する飛沫と咳の音に耐えていた.
一人を除いて.
私のすぐ前に白髪頭の女性が腰かけていたのだが,この女性が数分おきに「あははははははは」と笑うのである.
すごく大きい声なので,「笑う」というより奇声を上げるという表現が相応しかった.
そして奇声を発したあとは,シートに腰掛けたまま沖縄のカチャーシーに似た手振りで踊るのである.
あははははははは (チャンカチャンカチャンカチャカ←カチャーシーの擬態表現) あははははははは (チャンカチャンカチャンカチャカ) あははははははは (チャンカチャンカチャンカチャカ)*****ゲホゲホ*****ゲホゲホ*****ゲホゲホ*****ゲホゲホ*****あははははははは (チャンカチャンカチャンカチャカ)
この素っ頓狂な事態に,私も他の乗客と同じように俯いて,終点の藤沢駅北口まで耐えるしかなかった.
だがこんな状況下でもバスの運転士は明るく明瞭な発音で「次はあいおいちょー,あいおいちょー」とアナウンスを行った.
もしかしたら,この運転士は始発バス停からもう何十分もこの状況に耐えてきたのかも知れない.お疲れ様です.

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