運送配達業者の劣化により,アマゾンの通販事業はユーザーの信頼を失うだろう
アマゾンで「自転車カバー」を購入した.
この商品の販売者は atRise (Amazon店) であり,出荷元は atRise (奈良県奈良市大安寺西) である.
配送業者はヤマト運輸で,荷物に貼られた伝票は,ネコポスの伝票であった.
拙宅の郵便受けの投入口サイズはネコポスを入れることができる充分な大きさであるが,梱包された当該自転車カバーは明らかにネコポスのサイズをオーバーしていた.
そのため,梱包された「自転車カバー」は郵便受けに入れることができず,郵便受けの下の道端に放置されていた.
配達されたのは夜中だろう.朝まだ暗いとき,ゴミ出しをしに門扉の外に出てこれを発見したので盗まれずに済んだが,昼間だったら盗られていたいたかも知れない.
さてそのネコポス荷物のサイズを実測すると,縦34cm,横28cm,厚さ5cm であった.
ヤマト運輸《よくあるご質問(法人のお客様)》を確認すると次のように書かれている.
《【法人向け】ネコポスのサイズ(大きさ、厚さ、重さ)を教えてください。
ネコポスのサイズの上限は、縦:31.2cm以内、横:22.8cm以内、厚さ2.5cm以内、重さ1kg以内になります。
【サービス規格】
[縦23cm~31.2cm][横11.5cm~22.8cm]×[厚さ2.5cm以内]、[重さ1kg以内]
※最小サイズは、縦:23cm以上、横:11.5以上、厚さ2.5cm以内、重さ1kg以内になります。》
すなわち,縦は2.8cm,横は5.2cm,厚さは2.5cmもサイズオーバーしていた.
悪質な販売・出荷者である atRise (奈良県奈良市大安寺西) は,ネコポス規格外の商品を,ネコポス荷物として平然と発送したのだ.
このようなサイズオーバー荷物は,ヤマト運輸の内部ルールでは「種別を宅急便に変更し,配送せずに取り置いておく」となっているのだが,ヤマト運輸は平然と受理して配送プロセスに乗せた.正規ルール通りにして荷主とやり取りしていたらコストアップだからであろう.社内規程なんぞ無視してしまえ,だ.
最終的にサイズオーバーのネコポス荷物は,ヤマト運輸の下請け配達業者 (ヤマト運輸はこれを「協力会社」と呼んでいるようだ) が配達するのだが,下請け業者はサイズオーバーだろうがなんだろうが知ったことじゃない.
もしも個人宅の郵便受けに入らなければ道端に放り投げておけばいい.荷物が通りすがりの者に盗まれても,下請け配達業者としては知ったことではないのだ.
「悪いのは,サイズオーバーの荷物を発送した悪質な販売業者と,サイズオーバーの荷物を平然と受け付けたヤマト運輸だ」と下請け業者は考えているだろう.
また下請け配達業者は,荷物の端を少しでも郵便受けに突っ込めれば,途中まで無理矢理突っ込み,道路側から容易に引張り出せる状態であっても「配達しました」とヤマト運輸に報告して配達終了とする.無理矢理突っ込んだために商品が破損しても,盗まれても,下請け業者としては知ったことではない.
これがヤマト運輸のサービスの実態であり,それが最近特に激しくなっている.
私はアマゾンに注文した商品が届かないことが何度かあったが,それはおそらく通りがかりの人間に,郵便受けから引っ張り出して盗まれたと思われる.
そのことをヤマト運輸にクレームをつけたら「協力会社によく言っておきます」で終わりにされた.
出荷されたアマゾンの通販商品は,途中で盗まれても末端の最終配達業者の責任であり,アマゾンもヤマト運輸等も責任を取らないのが決まりだとこの二者は言うし,最終配達業者は「盗まれたという証拠はあるのか?」と開き直ればいい.実際,私がアマゾンに注文した品が配達されなかったとき,下請け配達業者は「確かに配達した」シラを切った.
現在,ヤマト運輸はネコポス相当の荷物の配達業務委託の件で日本郵便と揉めている.明らかに日本郵便はヤマト運輸に騙され,裏切られたといっていい.騙された被害者の日本郵便は百二十億円の損害賠償を提訴するという.
しかし揉めた結果がどうなろうと,ヤマト運輸と下請け配達業者の杜撰な作業によって被害を受ける消費者は置き去りである.
まともな企業でなくなったヤマト運輸と組む限り,アマゾンはユーザーの信頼を失うだろう.

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