あまりめでたくない新春
今はもう昔の話になったが,西暦2000年の年越し (1999年12月31日から翌1日へ) に世間は,これから何かよいことが起きるかのように大騒ぎをした.
しかし考えることもなく当然のことだが,一晩で世界ががらりと変わるわけがなかった.
よく言われるように二十世紀は「戦争の世紀」だった.
第二次世界大戦のあと,世界中のどこかしらで戦争をやっていたのだが,戦争をやっている国は一からげにすると「米ソ」であった.
米国国民と,旧ソ連=ロシア人は,本当に戦争が好きなんだと思う.
この二ヶ国の国民に比較すると,中国人 (漢民族) は,他国支配は四千年の慣わしであるにしても実際には大規模な戦争はしていない.
だから多くの人たちが,新しい世紀の戦争も米国と旧ソ連=ロシアがやるのだろうと薄々感じていた.
ところが,四半世紀が過ぎてみたら,戦争大好き国家にイスラエルが名乗りを上げた.
北朝鮮の金王朝も,実戦をしたくてウズウズしているようだ.
この分だと,これからの世界は二十世紀を上回る「戦争の世紀」になりそうだ.
日本の若い人たちは岸田前首相を大嫌いだったようだが,しかし戦後保守政治家の本流たる前首相は「平和外交」を実践しようとした.
ところが国民民主党は,戦争とか平和といったことよりも「手取りを上げる」ことが政治の目的だという.
大方の日本国民もおそらく,ガザ地区やウクライナにおける戦争がどうなろうと関心はない.
少しばかり手取りが上がればそれでいいのである.
言い換えれば,そこまで日本国民は貧しくなったのだ.
能登半島地震と大水害のあと,被災地の人たちの状況を継続して報道しているのはNHKだけである.(民放は大谷選手の報道には熱心だが,ガザ地区やウクライナのことは知らんぷりをしている)
元日にNHKは,能登の朝市跡地から中継放送をしたが,いまだに瓦礫が残っている.
能登地震と水害で被災した民家の解体は,まだ半分も進捗していないという.
そして災害関連死はジワジワと増え続けている.
それなのに自民公明連立政府と国民民主党は,僅かばかりの「手取り」の話ばかりしている.
この三党は能登の被災地復旧に無関心だが,それは国民が能登地震を忘れかけていることの反映なんだろう.
気の沈む新春である.

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