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2024年12月 6日 (金)

玉木代表の役職停止が「休み」だと勘違いした倉田真由美

 日刊スポーツ《倉田真由美氏、玉木雄一郎氏の役職停止に「休ませてどうする? 意味不明すぎる」》[掲載日 2024年12月5日] から下に引用する.
漫画家の倉田真由美氏が5日、X(旧ツイッター)を更新。不倫報道を認めた国民民主党の玉木雄一郎代表(55)が3カ月の役職停止処分を受けたことに私見を述べた。
 国民民主党は4日、両院議員総会を国会内で開き、不倫問題が発覚した玉木雄一郎代表(55)について党の名誉と信頼を傷つけたとして、党倫理規則に基づき役職停止3カ月とする処分を全会一致で決めた。
 倉田氏は、玉木氏がXで謝罪した投稿をリポスト。「むしろ3ヶ月間不休で働いて欲しい。この処分に何の意味があるのか、誰が得するというのか」と疑問を投げかけ、「芸能人の不倫バレでしばらく出演停止とかならまだ分かる。その間仕事なくて収入もなくなるし、懲罰的な意味はある(それでも不倫はあくまで家族問題と思うが)」とした。芸能人のケースを引き合いに出した上で、「しかし政治家の役職停止って、休ませてどうする?意味不明すぎる。そっちのが迷惑なんだが」と不満を募らせた。
 この投稿に「仰る通り!倍働いてもらわないと」「賛同す。そんな考え方を当の本人が何故言わぬのか?」「そもそも不倫なんて国民には何の関係もない。不倫するような政治家は信用できないなら選挙で落とせばいい。国や大人がバカ過ぎる」「逆に働いて頂いた方がよいと思います」と共感する声が寄せられた。
 
 毎度のことながら,倉田真由美の妄言には呆れる.
 妄言とは《しかし政治家の役職停止って、休ませてどうする?意味不明すぎる。そっちのが迷惑なんだが》のことだ.
「役職停止」は自宅謹慎のことではない.当たり前のことを言わすな.
 では国民民主党の規約は役職停止をどのように定めているか.以下,玉木氏の役職停止に関する箇所を赤い文字で示す.
 
第5章 党務機関
第12条(代表)
 本党に、代表を置く。
 代表は、党を代表する最高責任者として、党務全般を統括する。
 
(中略)
 
第9章 倫理
第44条(倫理の遵守)
 党員は、政治倫理に反する行為・言動、党の名誉及び信頼を傷つける行為・言動、重要事項に対する総務会決定などの党議に反する行為・言動並びに本規約及び党の諸規定に違反する行為・言動を行ってはならない。
 党員が前項に違反した場合、所属する県連の執行機関が、当該党員の行為・言動について速やかに調査を行い、その結果に基づき、倫理規則に従って必要な執行上の措置を行う。
 第1項に違反した党員が、国会議員又は国会議員選挙の候補予定者である場合あるいはかつて国会議員であった者である場合等で幹事長が特に必要と判断する場合は、前項の規定にかかわらず倫理規則に基づき幹事長が、当該党員の行為・言動について速やかに調査を行い、その結果に応じ総務会の承認を得て、次の各号に掲げる必要な執行上の措置を行う。
 一、幹事長による注意
 二、総務会名による厳重注意
 三、党の役職の一定期間内の停止又は解任
 四、党公認又は推薦等の取り消し(国政選挙の比例名簿からの登録抹消を含む。)
 五、公職の辞職勧告
 
 つまり国民民主党の規約は,「代表の役職停止」を「党務全般の統括権限を一定期間剥奪する」ことと定めている.五段階の三番目に強い処分である.会社なら馘首一歩手前の重い懲戒だ.
 この定義のどこをどう読めば《政治家の役職停止って、休ませてどうする?》となるのか.馬鹿も休み休み言うがよい.
 倉田真由美は,国民民主党の党規約を読みもせずに勘違いでああだこうだと言ってないで,玉木代表が党内権力を手に入れるためにどれだけ働いてきたかを想像してみるがいい.
 玉木氏は,その奮闘努力の甲斐あって,ようやく妻子に隠れて不倫する時間的および金銭的余裕を得たのである.
 それなのに役職停止の憂き目にあった.氏の憂き目すなわち国民民主党の代表役職停止は,民間会社の場合に喩えれば,代表取締役社長が三ヶ月もの間,ヒラ社員に降格されて働かねばならないことだ.
 もしも党内にライバルがいたら,役職停止三ヶ月のあいだ,その政敵に好き勝手なことをされるのである.
 一度は党内権力のトップに登った玉木氏にとって,政治家としてこれ以上の屈辱はあるまい.
 それだけならいいが,もう一度不倫してバレたら,代表解任あるいは党公認取り消しとなるのだ.
 すなわち玉木氏は,国民から頂戴した歳費を,もはや今までのように,不倫のホテル代に堂々と使うことができないのである.
 極めて厳しい処分といえよう.
 これから玉木氏は失地回復のために不眠不休で党務の下働きをせねばならない.
 自民党ではこれを「雑巾がけ」と呼んでいる.(*註)
 とてもとても倉田真由美が言うようには休んでいられないのだ.
 
(*註) かつて田中角栄は,かねてよりソリの合わなかった竹下登が田中派の中に創政会を作った時に怒り,「竹下は雑巾がけからやり直しだっ」と言ったのが語源である.
 
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