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2024年11月 7日 (木)

妖怪靴揃え女

 週刊女性PRIME《「お店の人がやる仕事ではない」アンミカの “妖怪靴揃え女性” へのグチに視聴者激怒》[掲載日 2024年11月7日] から下に引用する.
 
モデルでタレントのアンミカが“イラッとしてしまう女性の行動”について話し、物議を醸している。
 3日放送の『日曜はカラフル2天使篇』(TOKYO MX)にて、飲み屋街で行ったアンケートVTRが流れた。その後のスタジオトークで、アンミカが例に出したのが“妖怪靴揃え女性”だった。
 
 これは、靴を脱いであがるタイプの居酒屋などで、なかなか部屋に現れず、様子を見に行くと、ほかの人が脱いだ靴を「もうみんな脱ぎっぱなしなんだから」と愚痴りつつも揃えている何かと“世話焼き”な女性を指す。アンミカは「そもそも、人が履いている靴を触ってほしくないし、それはお店の方がやるお仕事」とも話していた。
 だがネット上ではアンミカの「お店の方がやるお仕事」のフレーズに引っかかった人たちが多いようだ。
お店の人がやる仕事ではないと思います。自分できちんと揃えないと
《してもらっているのに、感謝無く小馬鹿にするのは他人事ながら苦手》
靴はお店の人が揃えるものではないと思うし、触られたくないならお店の人に触られるのも嫌じゃないですか?ちょっと理論が謎すぎて》
《そういう真面目な人を小馬鹿にするのかと思うとガッカリしました。自分が脱いだ靴さえ揃えない人には「わざわざやってる感じ」になるのかもしれませんが、靴を揃えるのが当たり前な人には自然な行動だと思います》
《番組的には「あーわかる」って共感して欲しいのでしょうか》
 アンミカの提言に対してネット上では反論の嵐といった状態となっている。こうした声が寄せられてしまう理由を放送作家が語る。
「アンミカさんにとって“上から目線”や“高飛車”な物言いはキャラクターのひとつですが、今回は選んだエピソードとの取り合わせが悪かったですね。居酒屋で靴をそろえない一般人に対する苦言はもとより『靴を揃えるのもお店の人の仕事』といった“持論”が受け入れられないという人が多いようです。これが例えば家庭や友人など“身内”のエピソードならば“ほっこり”とするものとなったかもしれません」
 アンミカとしては“常識的な話”をしたつもりなのかもしれないが、大多数の一般人ネットユーザーにとっては相容れないものだったようだ。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
 アンミカさんと《大多数の一般人ネットユーザー》とでは住む世界が違うのではあるが,アンミカさんならずとも,私のような一般的社会人とも《大多数の一般人ネットユーザー》は,住む世界が違うようだ.
 
 会社勤めをしていると,仕事関係で会食の機会が多々ある.
 そんな場合は,《大多数の一般人ネットユーザー》がわいわい言いながら酒を飲む安直な居酒屋には行かない.
 特に高級店というわけではなくても,仲居さんがお給仕をしてくれるような店に行く.
 その際,例えば割烹とか鰻や河豚の専門料理屋さんとかの店では,履物を脱いだときに自分で揃えてはいけないのである.
お店の人がやる仕事ではないと思います。自分できちんと揃えないと》とか《靴はお店の人が揃えるものではないと思う (以下略)》などと《大多数の一般人ネットユーザー》は言っているが,《自分できちんと揃え》たりしてはいけない店があるのだということは常識として知っておいたほうがいい.
 若い人が飲み会に使う居酒屋ではなく,客が会食に利用する店では必ず下足番とか履物係の仲居さんがいる.
 それなのに客が勝手に履物を揃えたりしたら,履物係の人が「ぼーっとしてないで自分の仕事をちゃんとやりなさい!」と上の人に叱責されてしまうのである.
 若い人たちは,そういう店のあることを知っておいたほうがいい.
 
 話は違うが,居酒屋でみんなの履物を「甲斐甲斐しく」揃えたりする人ってのは,大皿盛りの焼鳥が出てくると,勝手に鶏を串から外してしまう妖怪串外し女になる.「こうするとみんなが色々なのを食べられるでしょ」とか言いながら.
 大皿盛りの揚げ物が出てくると,勝手にレモンを絞ってかけ回してしまう妖怪レモン搾り女になりがち.
 鍋料理が出てくると,「甲斐甲斐しく」煮えた魚介とか野菜を小鉢に取り分けたりする妖怪鍋奉行になったりする.
 こういう人は「わたしってなんてよく気が利いてみんなに喜ばれる女なのかしらうふ」と思っているから,傍迷惑だが叱責しにくいのであるなあ.
 
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