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2024年11月18日 (月)

飲酒運転だろうが酒気帯びだろうがお構いなし

 くるまのニュース《「自転車でしか行けない飲み屋が、悪法のせいで潰れそうです。凄い迷惑ですよね?」質問に回答殺到!「驚きです」「そんな店は潰れていい」の声も…「自転車の罰則強化」何がどう変わったのか》[掲載日 2024年11月17日]
 
「自転車の罰則強化で今まで自転車で行っていた飲み屋に行けなくなり大変困っています」
 そんな質問が、大手質問投稿サイトに投稿され、話題を集めています。11月14日時点で回答は17件にのぼり、様々な反響があったようです。
 いったいどんな声があり、実際どんな問題があるのでしょうか。
 投稿者は、行きつけの飲み屋について「歩くのには遠すぎて、最寄りの駅もありません。バスもありません」と話します。
 その店に通う客のほとんどが、投稿者と同じく自転車で通っていたといい、今回の厳罰化によって自転車で来店できなくなり「お店も潰れるのは確実です」と投稿者は嘆きます。
「こんな悪法の為に凄い迷惑しています。何か人間が機械に管理されて行く感じがします。皆さんはどう思いますか?」
 この質問に対し、多くのコメントはこれを批判する内容となっています。
 寄せられた声は「歩行者轢いたらどうすんですか?信号無視したり車道を逆走などする可能性だってありますよね?これの何が悪法なんですか?」「悪法なんてとんでもない。飲酒運転しているやつが悪ですよ」「あなたがこれまで、自転車での飲酒運転がOKと思っていたことが驚きです」「あまりにひどいから罰則が強化されたんです」といったもの。(以下略)》
 
 記事中の《大手質問投稿サイト》の投稿はYAHOO!知恵袋の コレ
 この質問に対するコメント《「歩行者轢いたらどうすんですか?信号無視したり車道を逆走などする可能性だってありますよね?これの何が悪法なんですか?」「悪法なんてとんでもない。飲酒運転しているやつが悪ですよ」「あなたがこれまで、自転車での飲酒運転がOKと思っていたことが驚きです」「あまりにひどいから罰則が強化されたんです」》はまことに正しいが,地方に行くと正論が通用しないことが多い.
 私がむかし数年間住んでいた静岡県袋井市がそうだった.
 袋井駅の周辺には少しばかり人家があるが,市域のほとんどは田畑である.
 駅からかなり南に下ると浅羽町などの寂れた集落がある.ここら辺はバスなんか全く走ってない.
 私が住んでいた頃,集落から離れたところにポツンと飲み屋があって (もうないだろう),その飲み屋には割と広い駐車場があった.
 なぜ飲み屋に駐車場があるかというと,客が乗って来るのだ.
 そして,クルマで飲みに来た客が帰りは代行サービスを使うかというと,そんなことはない.
 また自分のクルマで帰るのだ.
 都市部に住んでいる人には信じられないだろうが,ドのつく田舎はそういうものなのである.
 警察は何をしているのか.まあ放置である.
 
 袋井市の他に,旧清水市 (現静岡市清水区) にも長いこと住んだ.
 市内を流れる川に沿って寂れた飲み屋が何軒かあり,そのうちの一軒は私の行きつけだった.
 その店は常連客の一人に警察官がいたのだが,この警官は飲酒運転の夜間取り締まりが市内のいつどこで行われるかを他の常連客によく教えていた.
 店のおかみさんはその警官がいない時に「あんなことしていいのかねえ」と私に言ったが,いいわけがない.
 都会に住んでいる人には信じられないだろうが,田舎とはそういうものなのである.
 
 田舎の特徴の一つは,住民に遵法精神がないことだ.
 住民がそうだから,会社も遵法精神がない.
 私は大学を出て豊年製油 (現存しない) という会社に就職して,旧清水市にある工場勤務になったのだが,この工場は敷地内に大きな穴を掘り,大量の産廃を埋めていた.これはもちろん不法投棄である.
 市内では産廃の不法投棄が平気で行われており,住宅などの建築現場で地面を掘ると,大量の農薬が出てくることがよくあった.
 ゴミと一緒に農薬が埋められていたのではない.溶出せぬように梱包された農薬だけが埋められていたのである.
 状況からすると,その農薬は農薬会社が埋めたことが明らかであったが,その会社がその後摘発されたという話はついぞ聞かなかった.
 都会に住んでいる人には信じられないだろうが,田舎とはそういうものなのである.
 
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