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2024年11月14日 (木)

UHFブースターを交換した

 私の自宅は築四十年近い陋屋である.
 ここまでに屋根の葺き替えと壁の修繕をやってなんとか住めるようにしている.
 その途中で少々困ったのはテレビ放送が地デジ化された時だ.
 それまでは,屋根の上に立てたアンテナから分配器を経て,一階の二部屋それぞれに同軸ケーブルを通し,壁にテレビへの接続端子を設置していた.
 しかしアナログ時代に建てられた私の陋屋がテレビ放送の地デジ化に対応するには,多少の工事が必要だった.
 アンテナはもちろん地デジ対応のアンテナに交換しなければならないが,信号を伝送する同軸ケーブルが地デジ対応でなかったので,同軸ケーブルも交換する必要が生じたのである.
 
 その交換作業をするには,いったん壁を壊して工事しなければならない.
 それはカネがかかるので,屋根の上のアンテナからは一部屋だけに同軸ケーブルを通し,もう一部屋には,洗濯物干し場にしているベランダの鉄柱に平面アンテナを設置し,ここから同軸ケーブルを通すことにした.
 屋根の上のアンテナ工事はアブナイので業者に依頼したが,二階の窓から出られる洗濯物干し場のベランダにアンテナを設置するのは簡単だから自分でやった.
 スキームは [ UHF平面アンテナ ⇒ ブースター ⇒ 三分配器 ⇒ 二階のテレビ二台と一階のテレビ一台へ二つに分配 ] である.
 こうすることで,二部屋でテレビ三台が視聴できことになった.二部屋に信号を分けるのに三分配器を使用するのは,無駄なようだが実は普通のことで,空いている分配器の端子にはダミー抵抗を接続しておく.
 専門業者ならブースターは経年劣化を防ぐために屋根裏に置くだろうが,屋根裏に潜るのはめんどくさいので,私はアンテナのすぐそばに設置した.
 平面アンテナ,ブースター (41db),分配器はいずれもDXアンテナの製品で統一した.
 
 それから五年後に,平面アンテナに接続したテレビが突然視聴できなくなった.
 原因を色々と切り分けて判明したのは,ブースターの故障だった.
 猛暑下に老人たちが熱中症でバタバタと死ぬことが多くなったのはこの頃だ.
 二階のベランダに設置したブースーターは,夏場の日中はおそらく50℃以上に熱せられていたと思われ,そのような過酷な環境で電子デバイスが五年も稼働したことに私は感激した.
 偉いぞDXアンテナ製ブースター.
 
 そしてさらに五年後の先頃,TBSテレビにノイズが入るようになり,やがて全く視聴できなくなった.
 暫くはTBSの番組はTverで観ていたが,やがてテレ東にノイズが入り,そして全く映らなくなった.
 続いてフジテレビが同様のプロセスで視聴できなくなった.
 たぶんブースターが主たる故障原因だろうと考え,交換した.
 ついでに分配器も新しくした.分配器の回路はシンプルだが使われている回路素子は劣化しているだろうと思ったからだ.
 すると全局が視聴可能となったが,しかしテレビ側の操作で調べた「アンテナレベル」はTBSが29で,他の局は55前後であった.
 ここで話が横道に逸れる.
「アンテナレベルとは」をGoogle検索すると,周知のようにトップに「AIによる概要」が表示される.
 スクリーン・ショットを下に示す.
 
20241117a2
 
 上のスクリーン・ショットには《アンテナレベルとは、テレビ放送の受信電波の強さを示す指標》であると説明されているが,実はこれが全くの大嘘なのである.
 知ってる人には常識だが,テレビ受信機で測定できぶーすーたるアンテナレベルとは《受信電波の強さを示す指標》ではない.テレビ受信機の信号入力端子のところで測定した「受信電波の品質を示す指標」なのである.
 ではなぜGoogle検索の「AIによる概要」はこの嘘を出力したのか.
 Google検索の「AIによる概要」が悪いのではない.アンテナレベルとは《受信電波の強さを示す指標》だと嘘を書いているサイトが非常に多いので,「AIによる概要」はそれを反映してしまったのである.
 もちろん正しい解説をしているサイトもあるので,例えば検索語を「アンテナレベル x CN比」とすると次の結果が出力される.
 
20241117b2
 
 つまり,Google検索の「AIによる概要」は,検索者の知的レベルを反映してしまうのである.
 言い方を変えると,Google検索の「AIによる概要」は検索者に迎合した検索結果を出してくるのだ.
 もっと言うと,バカがGoogle検索すると検索結果に嘘が出力されて,バカは一層バカになるのである.
 これはAIというものの本質的な欠陥だろう.
 これが深刻なのは,「健康」とか「栄養」に関する検索を行う時である.
 これらのジャンルのウェブ・コンテンツはほとんどが嘘であるため,それを学習したGoogleのAIは必ずデマを出力する.
 それ故,従来からの検索方法でもそうだが,メインの検索語と共に,「○○を除く」という検索語を使用することが必須である.
 繰り返すが,Google検索の「AIによる概要」は,検索者の知的レベルを反映する.
 バカがGoogle検索すると,Google AIはバカに相応しい検索結果を表示するのだ.
 国民がバカだと,ズボンがずり下がったモーニン姿で写真撮影した情けない総理大臣 (産経新聞《「モーニングにはサスペンダーを」だぶつくズボン、銀座英国屋が石破首相にアドバイス》[掲載日 2024年10月4日]) とか,不倫に余念のない野党代表とかが国会審議をするようになるのと似ている.ちょっと違うか.まあいいや.
 
 閑話休題
 ある資料によると,地デジ放送を正常に視聴できるアンテナレベルの下限は24だという.
 私のテレビ (東芝REGZA) はTBSのアンテナレベルが29だから下限ギリギリだ.
 確かに,TBSの番組を観ていると,たまにノイズが入ることがある.
 この平面アンテナを設置した十年前はもっと高感度だったと思うので,平面アンテナ自体も劣化が進んでいるのだろう.
 またまたある資料によると屋外に設置した平面アンテナの寿命は十年くらいだというから,平面アンテナも後継機に交換することにする.
 十年も経つと,平面アンテナも改良が進んで感度 (信号/ノイズ) が高くなっていることが期待される.
 それでも感度が向上しない場合は,平面アンテナの直後 (直下) に前置ブースターを追加しようと思う.
 ちなみに「ブースターではCN比は改善されない」と書いてあるウェブ記事が多数あるが,これは誤りである.
 CN比を悪化させている原因が,送信アンテナから家庭の受信アンテナに至る間に存在する種々の都市雑音である場合は,受信アンテナの後ろにブースターを入れてもCN比は改善されない.従ってアンテナレベルは上がらない.
 しかし受信アンテナの後にも雑音源がある場合は,受信アンテナ直後に前置ブースター (アンテナ直結タイプ) を入れると改善される.
 私のうちのテレビの場合は,たぶん前置ブースターの追加でよくなるはずである.
 
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