復讐するは神の仕事にあらず ユダヤの民がこれを行うとイスラエルは言う
NHKの報道によれば,イスラエル国民の多くはネタニヤフ極右政権を支持しているとみられる.
内外のメディアが街頭でイスラエル国民にインタビューしているが,市民は圧倒的にネタニヤフ支持派のようだ.
ハマスが拉致した人質の命なんか,もうイスラエル人にとっては足手まといなだけだ.当初のガザ地区攻撃の目的は人質救出であったが,今はガザ地区の住民皆殺しが戦争の目的となっている.
人質の家族たちはそれでも停戦を求めているが,その家族たちに対する市民からの迫害が激しくなっているとNHKが撮影した映像は伝えている.[「NHKスペシャル」(10月7日放送)でも放送]
毎日毎日,イスラエル軍によってガザ地区への空陸からの攻撃が止むことなく続けられ,暫く前に死者四万人を超えたあたりから,もう死者数がよくわからなくなっている.
NHKは報道の正気を保っているが,英政府に同調するBBCなんかはガザ地区の住民=ハマスという立場だから,報道が信用できない.アメリカからの情報も同様だ.
イスラエル政府は「ハマスの戦闘員を〇人殺害した」と発表するが,私たちがNHKのニュース映像で知る限り,幼い子供たちが殺されている.
日本なら小学生のような子供たちをイスラエル政府は「ハマスの戦闘員」としてカウントしているのである.
空爆と地上戦で一般人を無差別に殺していると認めるわけにはいかないから,死者はすべてハマスの戦闘員なのである.
現在,レバノン侵略を開始したイスラエルは「ヒズボラの戦闘員〇人を殺害した」と発表したが,これもまた一般人を戦闘員と称した殺戮である.
イスラエル軍は先月の十日,イスラエルがみずから「人道エリア」として住民の退避先に指定したガザ地区南部のハンユニスに空爆を行ったと得意げに発表した.一ヶ所に集めて殺すのが効率がいいと言わんばかりの行為だ.
これまでもイスラエルは,住民を「安全だ」と誘導した地域に爆撃を行って,騙し討ちをしてきた.
卑劣極まりないが,ネタニヤフとイスラエル極右国民たちは,ガザ地区の住民たちが全滅するまで殺戮を続けるだろう.
その次はヨルダン川西岸のパレスチナ人を滅ぼすだろう.
同時進行で,イスラエルはレバノンの人々を殺戮し,レバノンを占領するだろう.国土の八割が砂漠であり農地の少ないイスラエルにとって,レバノンは喉から手が出るほど欲しいのだ.増え続ける国民の住む植民地も必要だ.それにはレバノンが最適である.
このようなイスラエルの邪悪な欲望の犠牲となったレバノン人は難民となってシリアに逃げるだろう.しかしそれはイスラエルの思う壺である.
イスラエルがレバノンの次にシリアを侵略する口実となるからだ.
イスラム教徒を殺せ,殺せ,殺しまくれ,がイスラエルの国是である.
ユダヤ人たちはそのうちガス室を作るのではないか.
それでもアメリカ政府はイスラエルを支持するか.武器を供給するか.
答えはイエスだ.世界中が非難してもイギリスと共にイスラエルを支持し,武器弾薬を送るだろう.米国に住むユダヤの民は民主党のスポンサーだからである.
民主党は,大統領選に勝って政権を維持するためには,イスラエルの侵略戦争を共に戦うしか術がないのである.
民主党が望むのは,正義よりも権力である.
こうして米国は,ウクライナを侵略するロシアを非難する大義名分を失った.
テレビ報道を観ていたら,街頭インタビューに応じたイスラエルの老夫婦が「私たちはずっと迫害されてきたんだ」と発言した.
「だから今度は迫害する側に回ってもいいのだ」という意味らしい.ガザ地区での殺戮は復讐戦だと言いたいのである.
だが私たちから見れば,イスラエル建国自体が侵略であり,復讐したいのはパレスチナの民のほうだ.
新約聖書の「ローマ人への手紙」に次のように書かれている.
《ローマ人への手紙 12:17-19;聖書 新共同訳
だれに対しても悪に悪を返さず、すべての人の前で善を行うように心がけなさい。 できれば、せめてあなたがたは、すべての人と平和に暮らしなさい。 愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。「『復讐はわたしのすること、わたしが報復する』と主は言われる」と書いてあります。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
人は自ら復讐してはならない,とパウロは語った.報復は神にまかせなさいと.
しかし新約聖書以前の信仰を行うユダヤの民は,パウロの言葉を認めない.
復讐するは我にあり.我らユダヤの民が神に代わって全人類に復讐するとイスラエル国民は言うのだ.
イスラエル国民は,神の代理を任じる選良なのである.

| 固定リンク
「新・雑事雑感」カテゴリの記事
- シュトレンを食べてみたい(2025.12.09)
- 私の誤字センサー (47)(2025.12.08)
- トイレの上座(2025.12.05)

最近のコメント