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2024年9月24日 (火)

欧米的価値観はニッチである

 TBS NEWS DIG《中国の安全上リスク「大げさに誇張されている」 中国外務省の報道官が反発 男子児童刺殺事件と「反日的言論」は無関係と強調》[掲載日 2024年9月24日] から下に引用する.
 
中国外務省の報道官は定例の記者会見で、日本人学校の男子児童が殺害された事件が起きて以降、日本国内で中国の安全上のリスクが「大げさに誇張されている」と反発しました。
 中国外務省の林剣報道官は24日の会見で、深セン市の日本人学校の男子児童が刺されて死亡した事件について中国の王毅外相が「日本側もこの件を政治化したり拡大するのを避けるべきだ」と発言したことの真意について問われ、次のようにコメントしました。
 
 中国外務省 林剣 報道官
「私たちは日本国内でこの個別案件を中国SNSでのいわゆる反日的な言論と結びつけ、安全上のリスクを大げさに誇張する人がいることに留意している。このような言論は明らかに事実に合わないものだ」
 さらに、林報道官は「中国は今まで通り、すべての中国にいる外国人の安全を保障する」とし、今回の事件があくまでも偶発的な個別案件であり、反日的な言論とは無関係であることを強調しました。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
中国は今まで通り、すべての中国にいる外国人の安全を保障する》と報道官は述べたが《すべての中国にいる外国人》は嘘である.
「ただし中国政府は,一部の外国人を反スパイ法によって収監しその安全を脅かすことができる」と述べるべきであった.
 
 東洋経済ONLINE《スパイ容疑で中国に拘束された日本人を救う方法 反スパイ法で逮捕された日本人男性に懲役12年》[2023年11月16日] から下に引用する.この引用記事は稲村悠 (日本カウンターインテリジェンス協会代表理事) 氏の寄稿である.

2019年7月に湖南省で「中国の国家安全に危害を加えた」として反スパイ法違反で国家安全当局に逮捕されていた介護関連の仕事に携わっていた50代の日本人男性。今月3日に高裁に当たる同省高級人民法院に棄却され、懲役12年の判決が確定した。
 今年でいえば3月にも、アステラス製薬の幹部男性が中国国家安全局によって拘束され、厳しい居住監視措置を経て10月19日に逮捕された。
 中国は2014年に「反スパイ法」を制定し、これまでに17名の日本人がスパイ活動への関与を疑われ拘束された。そのうち1名が病死し、11人は刑期を終えるなどして帰国しているが、今回懲役刑が確定した日本人男性を含め5人がいまだ拘束されている。
 
 周知のように中国には民主的で公明正大な司法が存在しない.三権が分立していないからである.
 よって中国政府は,自国民のみならず,外国人であっても,好きなように犯罪者として断罪し自由と安全を奪うことができる.時には生命も.
 しかるに中国政府は《中国は今まで通り、すべての中国にいる外国人の安全を保障する》と平気で嘘をつく.
 
 この状況は習近平の中国だけでなく,プーチンのロシアおよびこの二国に同調するアフリカ諸国も同じである.
 ネタニヤフのイスラエルも,ヨルダン川西岸に住む一般のパレスチナ人を突然に理由も告げずに逮捕し,無裁判で投獄して拷問している.パレスチナ自治政府によれば,その数は九千人を超す.ハマスが人質にとったイスラエル人の数とは桁が違う.そしてイスラエル国民はこのことに無関心である.
 投獄どころか丸腰の自国民を銃撃して大量殺戮しているのはミャンマー政府だ.かくも非道なミャンマー政府を中国とロシアが支持しているのは同じ価値観を有する政府だからである.
 こうしてみると,いわゆる欧米的価値観すなわち自由,平等,人権,公正な選挙に基づく民主主義と法治主義などは,世界規模でみればニッチなものである.
 
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