不要の外出をして死ぬ老人たち
台風10号はまだ四国にあって,のろのろと和歌山県に向かって進んでいる.
私の家の辺り (神奈川県) では現在,時折土砂降りの雨が降り,それが突然に止むと空が明るくなったりしている.
この迷走台風のために関東地方にも甚大な被害が発生しているようで,民放テレビ番組では「遠隔豪雨」と言っている.
なるほど言い得て妙ではある.
台風や集中豪雨の際に,NHKのニュースを始めとして民放テレビのニュースショー番組では気象予報士やMCが繰り返し繰り返し「不要の外出をしないでください.川の様子を見に出かけたりしないでください」と視聴者に呼び掛けている.
しかるに毎年,毎度毎度,台風来襲のさなかに不要の外出をしたり,増水氾濫した川の様子を見にでかけて死ぬ老人たちが絶えないのはなぜだろう.
今朝の報道によると,福岡県で川の様子を見に出た八十代の高齢者が流されて死亡した.
「川の方に出かけて戻らない」ということなので,これは家にいた家族からの通報なのだろう.
痴呆の独居老人なら話はわかるのだが,家族がいてこの体たらくはどういうことだ.
痴呆老人「台風が通り過ぎたようだから,川の様子を見てくるよ」
家族「はーい,気をつけてねー」
ということか.
また佐賀県では,同じく八十代の高齢者が神社の参道 (報道画面では比較的大きな神社で,参道は冠水していない) で死体となって発見された.
こちらは独居老人かどうかは不明.
台風が通り過ぎたことのお礼の参拝をしに出かけたのだろうか.
こういうニュースに触れると,痴呆にはなりたくないものだと思うが,しかし明日は我が身かも知れぬ.
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