英語でアレクサに話しかけるのはいやだ
もうかなり以前から,私は Fire TV Stick のユーザーである.
使っていたのは第一世代というやつで,もう動作がボロボロで使用に耐えない状態になっていた.
どうボロボロかというと,最初にリモコンが壊れてしまった (リモコンがすぐ故障するのは Fire TV Stick の標準仕様であると巷では言われている) のだが,別売のリモコン単体は「本体+リモコン+その他パーツ」などの一式価格よりも高いという謎仕様であった.
消費者は壊れたリモコンだけ交換したいのに,アマゾンは「新たに一式を購入したほうが安いですぜ旦那」と言うのである.
もったいない精神もSDGsも,アマゾンは無視しているのである.
そこでウェブ情報を調べたら,専用リモコンが壊れた場合,一般のテレビのリモコンで代用できることがわかった.(ただし,テレビのリモコンのどこを押せばどう動作するのかはトライ&エラーで探す)
次に,一昨年に放送された「力の指輪」のシーズン1が終わった頃から,観たい映画を探していると必ずフリーズするようになった.
映画鑑賞以前の段階で動作が停止してしまうのだ.
それ故,もう私は一年もの間, Fire TV Stick を使っていない.
ところが,今月にコロナ禍で撮影が滞っていた「力の指輪」シーズン2がクランクアップして放送されると知り,再び Fire TV で映画やテレビドラマを観ようと思った.
ほとんど故障状態の Fire TV Stick について情報を集めてみたら,要するに Fire TV Stick 第一世代のハードがフリーズするのは,アマゾンが提供する現行コンテンツの仕様と, Fire TV Stick 第一世代のハードウェアにミスマッチがあるかららしい.
ユーザーからの情報では,現行品 (第三世代) に交換したらフリーズがウソのようになくなったという.
その情報を信じて私は,第三世代の Fire TV Stick を購入した.
品物が届いたので開封して同梱品の員数を点検し,次にテレビに接続したままになっていた第一世代の Fire TV Stick を取り外し,代わりに第三世代の Fire TV Stick を接続した.(ちなみに第三世代のリモコンはアレクサ対応である)
すると,セットアップのプログラムが立ち上がった.
まずセットアップの使用する言語の選択をしなければいけないのであるが,表示された言語リストに日本語がないという謎仕様だ.
これはアマゾンが日本市場を重視していないことの証左かも知れぬと思ったが,よく調べてみると,日本で販売されている Fire TV Stick は日本語が初期設定になっているとのことだ.
ということは,どういうわけか知らぬが何らかのトラブルがあり,私が買った Fire TV Stick は,日本のアマゾンで注文したのにもかかわらず,日本マーケット仕様ではない商品である可能性が高い.
こんなトラブルは滅多にないことかも知れぬが,もしかすると私と同じ目に遭う人がいるかも知れないので,以下にセットアップ経過を示す.
さてセットアップの最初に提示された言語リストに日本語がないので,仕方なくこれ以降は英語でセットアップを進めることになった.(ただしあとで考えたら,実はこれは単なる誤動作であり,電源を切って再起動すれば日本仕様になっていたのかも知れない.しかしセットアップが完了した今となっては確かめようがない)
で,セットアップ進行は二つのコースを選択できる.
一つはセットアップ画面に表示されているQRコードをスマホで読み取るのだが,私はスマホひとつで色々のことをするのが苦手なので,もう一つのPCとスマホを併用するコースを選んだ.
このPCコースの画面には,アルファベットのコードが表示されていて,これを amzon.co./code で入力しろと英語で書かれている.
言われるがままにPCで amzon.co./code に行くと,まず使い慣れたアマゾンの日本語サイトではなく,英語サイトでアマゾンのアカウントにログインしなければいけない.
アマゾンの日本語サイトに登録してあるメールアドレスとパスワードは英語サイトでも有効で,それを使ってログインできる.
次にセットアップ画面に示されているアルファベットのコードを入力すると「アマゾンに登録してあるスマホに数字のコードを送信したのでそれを確認してここに入力しろ」(意訳) と言われた.
それにも唯々諾々と従うと, Fire TV Stick セットアップ画面にこのデバイスの登録が済んだと表示された.サクセス!だ.
だがこれでもう使えるかと思ったらそうではなく,続いてリモコンの音量設定に進んだ.
「リモコンの音量調節の+-を操作すると音量が変わるか」と質問されたのでNOと回答したら,「サウンドバーを使っているか?」と再質問された.
YESと答えたら「サウンドバーのブランドをリストから選択しろ」という.
しかし私が使用しているサウンドバーは,そのリストにない.
「リストにない」と回答したら,「もう一回操作をしろ」と言われた.
何回同じ操作をしても,リストにないものはない.
つまりここで無限ループに嵌ってしまったのである.
だが解決方法は簡単で,「リモコンの音量調節の+-を操作すると音量が変わるか」の質問に,嘘でも構わずにYESと答えると,このループから抜けることができる.
嘘も方便である.サウンドバーの音量調節は,Fire TV Stick のリモコンではなくサウンドバーのリモコンで行うのが自然なやりかたであるから,これで問題ない.
これでセットアップは一応済んだのであるが,実際にはまだ使えない.
英語でセットアップを行って終了した段階では,コンテンツの使用言語 (表示言語) が英語になっていて,これはつまり,私の Fire TV Stick はアメリカのアマゾンに接続するのだという人がいる.
従ってコンテンツを鑑賞しようとしても,正常にコンテンツのダウンストリーミングが行われないのだという.
これは私が確かめたわけではなく,私と同じトラブルに見舞われた人が書いている情報だ.
ということは使用言語と視聴地域がセットで固定されているということか.日本に住んでいる英語圏の人は日本語版 Fire TV しか使えないのか.
どうも腑に落ちないが,これも私には確かめようがない.
さらには,使用言語が英語の状態では,アレクサは日本語を受け付けない.
英語ならアレクサは理解してくれるとしても,「アレクサ,殿山泰司の出ている映画を探して!」なんてことを英語で,しかも爺さんが一人の部屋でリモコンに向かって声を出して指示する光景は間抜けである.
テレビ番組を視聴していると,キッチンで和田明日香さんが料理をしながら「アレクサ,○○の曲をかけて!」とか言っているが,それが似合うのは美人の和田明日香さんだからだ.
私のような昭和の老人がわざとらしい発音で「Alexa, what's the weather this weekend?」なんてイヤすぎる.アレクサは発音がヘタだと話しかけても無視するからなおさらだ.
海外旅行に行った際に,お店とかで外国人に英語で話しかけたときに,「この人,なに言ってるかわかりませーん」と無言で肩をすくめられた経験があるかたは,アレクサとの会話の恥ずかしさを御理解いただけるかと思う.
要するに Fire TV を日本語化しないといけない.
言語を変更する方法は簡単で,解説サイトもたくさんある.(中には嘘が書いてあったりするので要注意)
方法を簡単に紹介すると,まず, Fire TV のホーム画面の右側の上のほうに歯車のアイコン (これは「設定」を意味するお馴染みのもの) があるので,これをリモコンで選択する.
すると設定項目のリストが表示されるので,その中から「Preferences」を選択する.
次のページでは「Language」を選択し,表示されるリストの中から「日本語」を選ぶ.
続いてリモコンでホーム画面に戻れば,日本語化は終了だ.これまでと同じように映画を鑑賞できる.
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ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
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