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2024年8月24日 (土)

令和米不足 /工事中

 現代ビジネス《「米不足」本当の理由がわかった…!食糧安全保障を軽視する「日本の農政」の責任》[掲載日 2024年8月24日] から下に引用する.
 
作況指数「101」で米不足?
 現在、米不足が大きな問題になっている。
 この問題を考えていくと、今年だけの一過性の話として済ますことができるものだとは思えず、今後もっと厳しい米不足が起こりかねないことを心配すべきではないかと思う。
 今回の米不足の原因として一般的にメディアで説明されているのは、1.昨年の猛暑と雨不足による不作、2.おにぎりブームとインバウンドなどによる需要増、3.南海トラフ地震臨時情報の発表による買いだめ行動といったものだ。
 まずはこれらの要因一つ一つが、今回の米不足にどの程度関係しているのかを具体的に見ていこう。
 
 現代ビジネス誌の記事の筆者は経済評論家の浅香豊氏である.
 同氏はまず,現在起きている「米不足」について,テレビ他のメディアが,その原因を《1.昨年の猛暑と雨不足による不作、2.おにぎりブームとインバウンドなどによる需要増、3.南海トラフ地震臨時情報の発表による買いだめ行動》だとしていることの検証から述べている.
 まず最初に,テレビは《昨年の猛暑と雨不足による不作》と騒いでいるが,それは本当か,ということ.
 調べてみたが,この「不作」説の出所が不明である.誰がそう言っているのかというソースを誰も明らかにしていない.
 農水相が記者会見等で述べた通り,政府農水省は,米の市中在庫は不足していないと判断している.この点は浅香氏も同じ見解である.
 根拠は,農林水産省《令和5年産水陸稲の収穫量》(令和5年12月12日) である.
 この統計資料によれば,収穫量 (子実用) は716万5,000t (前年産に比べ10万4,000t減少) で,このうち主食用の収穫量は661万t (前年産に比べ9万1,000t減少) であり,全国の作況指数は101となる見込みだ.
 この水稲の他に陸稲があるが,令和5年産陸稲の作付面積 (子実用) は401haで,10a当たり収量は208kg,収穫量 (子実用) は835tであった.水稲に比較すると微々たるものであるから,「米不足」については無視してよい.
 さて米作についての用語がわかりにくい.
 


 
まず、昨年は猛暑と雨不足で不作だったという話からいくが、これは本当なのかと疑うべきだ。
 というのは、昨年の米の作況指数は、平年を100とした場合に101だったからだ。平年よりも1%ほど多い収穫量ということになるのであり、昨年は「不作」といえるほどの話では断じてなかったのが実際である。》
 ちなみに平成5年(1993年)に起こったいわゆる「平成の米騒動」の時には、北海道の作況指数が40、青森が28、岩手が30など、東北・北海道が壊滅的な打撃を被っていた。日本全国の作況指数で見ても74であり、まさに大不作であったことがわかる。
 これと比べた場合に、作況指数101の去年の収穫が「不作」でなかったのは明らかだ。
 去年はお米の品質は全体的にはそれほどよくなくて、精米の過程で削らなければならない部分が多かったということも指摘されているが、それはおそらく決定的なダメージをもたらすものではなかったと見ていいのではないかと思う。
 今年の6月末時点の米需要に対する在庫の割合は22.2%で、2008年の18.8%や2011年の22.0%を上回っていたからだ。
 精米の過程で削らなければならない部分が、昨年収穫分については米不足を引き起こすほど決定的に多いのであれば、在庫水準も2008年のレベルをさらに下回っているに違いないからだ。
 
インバウンド、南海トラフ地震…なのか
 次にインバウンド需要などによって米の消費が増えたとされている点について見てみよう。インバウンド需要による米消費量は、前年と比べ約3.1万トン増えたと推計されている。
 現在の日本の年間の米の消費量は700万トンほどだから、3.1万トンというのは、実は0.4%程度のことにすぎない。これが原因で米不足が発生したといえるほどのことでは断じてないのは明らかだ。
 なお、このインバウンドによる需要増におにぎりブームなどによる需要増も加わって、本年度は前年度より11トンほど需要量が増えたとされている。この11トンの伸びにしても、需要量の増加はわずかに1.6%にすぎないのであり、決してそれほど大きなものではないのだ。
 この程度の需要の伸びで米不足が社会問題化するようになっている状態こそ、今の日本の米の生産のあり方の大問題を反映しているというべきではないか。
 もう一つの要因としての、南海トラフ地震臨時情報は、短期的とはいえ、確かにかなり大きな影響をもたらしたとはいえるだろう。現実には宮崎での地震のあと1週間で巨大地震が起こる確率は、地震前の0.1 %程度が、地震後に0.5%程度に高まったに過ぎなかったようだ。つまり99.5%は影響ないと推測されていた。にもかかわらず、南海トラフ地震臨時情報が出たことで、首相が外遊を中止する、海水浴場が遊泳禁止に動く、特急列車を運行停止にするといった過剰反応が相次いで報道され、国民の中の不安を加速させた。
 この不安に煽られた買いだめ行動によって米が品薄になり、米の在庫がなくなったことに不安を覚えて買いだめに走る人が増え、コメを見つけたら購入しようとする動きが今でも続いていると見るべきだろう。

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