選挙結果を分析しても「蓮舫候補者が生理的に嫌われていたから」とは言いにくいだろう
読売新聞《都知事選、蓮舫氏の大敗に立憲民主党内で衝撃広がる…「共産色強すぎた」との指摘も》[掲載日 2024年7月8日] から下に引用する.
《立民の大串博志選挙対策委員長は7日夜、党本部で記者団に対し「非常に厳しい結果となった。(報道機関の)出口調査を見ると、無党派層に対する訴求が弱かった。これがどういう要因から出ているのかは、しっかり分析しなければならない」と語った。
立民は都知事選を「与野党対決」と位置づけ、泉代表や岡田幹事長ら党幹部を連日投入。自民の「政治とカネ」の問題に照準を合わせたが、政権批判票の受け皿にはなれなかった。
一方、立民とともに全面支援した共産党が蓮舫氏の顔写真を載せた政策チラシを配布するなど、選挙戦では共産の影響力も目立った。立民内では「『共産色』が強すぎて無党派層の支持が逃げたのが敗因の一つだ」との指摘が出ている。》
蓮舫氏の敗因について,タレントの東国原氏はTBS系《ゴゴスマ-GO GO! Smile!-》で《今回の敗因はいろいろ言われてます。共産党を前に出しすぎとか言われてますけど、蓮ちゃん、生理的に嫌いな人が多いと思います》と語った.
ただし,友達でも何でもない東国原氏に「蓮ちゃん」呼ばわりされて,蓮舫氏は怒り心頭だ.
とはいえ東国原氏の指摘の通り,蓮舫氏は,無党派層の若い有権者に「生理的に嫌われている」から,石丸とかいうインチキくさい男の後塵を拝する惨敗を喫したのだと私は思う.彼女がいくら有能でも,嫌われ者では選挙で当選できない.
無党派層という人々は,政策なんかどうでもよくて,ただただもう好きか嫌いかで政治家を評価するのだ.
それを自覚していたから,蓮舫氏は街頭演説で「若い人」を連呼したのだろうが,たぶんそれでますます嫌われた.
若い人に生理的に嫌われたのは,例の《二位じゃダメなんですか》が決定的だった.
実はあれで私も蓮舫氏が生理的に嫌いになった.w
私が都民だったら,石丸は論外だが,蓮舫氏よりは古たぬきの小池現職知事を選ぶ.
たとえ神宮外苑の樹々が切り倒され,三井不動産と都庁幹部とのカネ儲け癒着が激しさを増しても,現職小池氏のほうが,スパコンという日本の未来の夢に係るプロジェクトを平気で潰そうとした蓮舫氏よりもマシだからである.(参考資料;デイリー新潮《「都幹部14人が天下り」「三井不動産が儲けられるようにお膳立て」 東京都と同社の“癒着”に、現役都議は「これほど怪しい話はない」》[掲載日 2024年7月6日])
選挙結果について大串選対委員長は《無党派層に対する訴求が弱かった。これがどういう要因から出ているのかは、しっかり分析しなければならない》と述べたが,しっかりと分析したら困るのは立憲民主党自身だ.
分析結果が「候補者が嫌われ者だったから敗けた」ではお話にならない.
それなら的外れでも《共産色が強すぎて無党派層の支持が逃げたのが敗因の一つだ》とでもしておくのが無難である.
いずれにせよ私は東京都民ではないから,都庁幹部の天下り問題には傍観者に過ぎないが,神宮外苑の樹々の受難は残念だ.
この問題では,これまで世論の反対があったから三井不動産も多少の遠慮はしてきたが,小池知事の再選によって,もう遠慮する必要はなくなった.計画を変更して再開発のために並木を全部切り倒しても「都民の支持を得ています」と言うことができる.
私ら年寄りは古い東京の景観が変わってしまうのは残念だが,東京の若い人たちが,公務員に天下り先を与えて都政を操るという三井不動産の汚いビジネスを容認するというなら致し方ない.
それにしても「三井のすずちゃん」には,これまで以上に三井不動産の汚いイメージが強くなってしまった.
これでは,彼女がこれからも清純派でやっていくのは大変になるんじゃないかと同情する.
才能ある女優さんが,カネのために汚い企業イメージのCM仕事を受けるのはやめたほうがいいと私は思う.
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ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
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