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2024年5月11日 (土)

シュフーズの記事は嘘ばかり

 シュフーズ《電子レンジで温めなおすべきではない『4つの食べ物』 おすすめできない理由とは?》[掲載日 2024年5月11日] から下に引用する.
 
一度冷めてしまった食材を再度加熱するとき、電子レンジを使用する人は多いと思います。簡単に食材を適切な温度まであららめられるので、重宝しますよね。しかし、電子連委での過熱に不向きな食材も中にはあります。どのようなものはあるのかを、チェックしておきましょう。
 
 電子レンジで温めなおすべきではない『4つの食べ物』
 (中略)
 3.ゆで卵や切れ目なしのウインナー
 茹で卵や切れ目のないウインナーは、表面に膜が張っているので、食材の中にこもっている熱が上手く発散されません。食材の内側に熱がこもりすぎて、耐え切れなくなると、電子レンジ内で爆発する恐れがあります。
 
 4.再加熱すると体調不良を起こす可能性があるもの
 再加熱すると体調不良になる可能性がある食材は、以下のものがあります。
・セロリ・ほうれん草…硫酸塩が変化して、発がん性物質になる恐れがある
・卵…再加熱により毒成物質が発生する恐れがある
・常温保存していた茹でたじゃがいも…ボツリヌス菌が発生し、再加熱しても除去しきれていない可能性
 
 再加熱すると体調不良になりやすいもののみでなく、再加熱しても細菌などが死滅しないものにも注意が必要です。
 そのことを考慮するとウェルシュ菌が発生する可能性があるカレーやシチューは、保存環境にも配慮する必要があります。
(以下省略)》(引用文中の文字の着色は当ブログの筆者が行った.また「あららめられる」は「あらためられる」の間違い.「電子連委」は電子連合委員会ではなく「電子レンジ」の間違い.「過熱」は「加熱」の間違いである.幼稚で情けない間違いであるが,原文のままとし,証拠にスクリーン・ショットを下に掲載した)
20240511a2
 
 さて.このシュフーズというメディアの名称は「主婦」に由来するとのことだ.
「主婦」なんぞに科学的知識はいらないという昭和のにおいがする.これは「電子連委」で明らかなように,ライター自身に科学的知識のないことからの劣等感であろう.w
 だから次のようないい加減なことを書いて恥じない.
 
茹で卵や切れ目のないウインナーは、表面に膜が張っているので、食材の中にこもっている熱が上手く発散されません。食材の内側に熱がこもりすぎて、耐え切れなくなると、電子レンジ内で爆発する恐れがあります》とシュフーズのライターは書いているが, 
 
 何だその《内側に熱がこもりすぎて、耐え切れなくなると電子レンジ内で爆発する》という擬人化は.w
 Wikipedia《爆発卵》には次のように書かれていて,そしてこれは妥当な解説である.
 
概要
 電子レンジで殻のままの卵を加熱すると、通常はレンジ内で破裂してしまう。これは以下のような理由によるものである。
 
 電子レンジによる加熱で卵の中心部から均等に加熱されることにより、黄身の部分から水分の沸騰が発生する。
 黄身は白身と殻に包まれているために外気よりも高圧となり、水の沸点が上昇する。
 黄身は熱膨張による体積の増加に伴い、白身と殻を押し破って外気に触れ、この瞬間に急激な減圧が起こる。
 沸点が下がることで黄身に含まれる水分が一気に蒸発気化し、平衡破綻型の水蒸気爆発が発生する
 ところが、破裂する前に取り出された場合にも、白身に包まれた内部には100 ℃を超えても沸騰せずに残留している水分が存在しているため、殻むきの際や口に運んだ時に黄身が外気にさらされれば同様の爆発が発生することになる。こうした現象は殻をむいた状態のゆで卵の再加熱においても発生するほか、圧力鍋による加熱、ごく稀ではあるが通常の鍋による調理によっても起こることがある。また生卵の黄身のみであっても電子レンジで加熱すると破裂する。
 
 また、殻が付いたままの銀杏や栗、薄い膜で覆われているイカやソーセージでも、こうした破裂が発生するので、電子レンジで調理する場合は、殻をむくなり切れ込みを入れるなりして、水蒸気を逃がす必要がある。》(引用文中の文字の着色と下線は当ブログの筆者が行った)
 
 簡単にいうと,殻を剥いた茹で卵を電子レンジ加熱すると,凝固した白身の内側で,黄身に含まれる水が過加熱状態 (大気圧下なら沸騰している) になるのだ.
 この状態は卵内部の圧力上昇をもたらし,《黄身は熱膨張による体積の増加に伴い、白身と殻を押し破って外気に触れ、この瞬間に急激な減圧が起こる。沸点が下がることで黄身に含まれる水分が一気に蒸発気化し、平衡破綻型の水蒸気爆発が発生する》のである.
 
 つまりシュフーズのライターは高校で学ぶ知識が欠落しているので《平衡破綻型の水蒸気爆発が発生する》が理解できず,《内側に熱がこもりすぎて、耐え切れなくなると電子レンジ内で爆発する》と愚かなことを書いてしまったのだ.
 Wikipediaの解説の通り,殻を割っていない生卵を電子レンジ加熱してもこの《平衡破綻型の水蒸気爆発》は発生する.
 さらには殻を割って食器に入れてある生卵や,皮のあるソーセージでも同様に水蒸気爆発が起こる.
 ちなみに《平衡破綻型の水蒸気爆発が発生する》は高校の物理と化学の知識である.
 
 余談だが,筆者が小学生の頃,「ポン煎餅屋」と呼ばれた行商の商いがあった.戦後の焼け跡闇市の時からあると親から聞いた.
 この行商人は時々町内の空き地にやってくる.
 そこに子供たちが生米を一合もって行くと,ポン煎餅をたくさん作ってくれたのである.
 製法についてはWikipedia【ポン菓子】に次の解説がある.
穀類膨張機と呼ばれる製造機械を使用し、その回転式筒状の圧力釜に生の米などを入れ蓋をして密閉し、釜ごと回転させながら加熱する。釜の中が十分加圧(10気圧程度)されたら、圧力釜のバルブをハンマーで叩いて蓋を解放し、一気に減圧する。この時、原料内部の水分が急激に気化・膨張し、激しい爆裂音を伴いながら釜から内容物が勢い良くはじけ出る。このため、専用の工場以外では、機械に受け用の網籠を取り付けてから蓋を解放する必要がある。この際に発生する音から「ポン菓子」または「ドン菓子」と呼ばれるようになった。
 この膨化と称される過程で、米の場合には元の10倍程度にまで体積が膨らみ、サクサクと軽い食感の菓子になる。形状は原料をそのまま大きくした形で、味や食感はシリアル食品に近似している。通常はこれに煮立てた砂糖蜜を絡めたり、粉砂糖などをまぶして甘味をつけて食べる。あらかじめ米に食紅をつけておくことにより、赤いポン菓子を作ることもできる。
 使用する米については、米の含水量の関係で、新米よりも古米や古々米を使用した方が、食感や味に優れたものができるとされる。
 膨化の製法による食品としては、他にも厚みのある丸い鉄の型に生米を入れ、型に蓋をして火であぶり数秒加圧し、蓋をはずして減圧することで煎餅状に膨らませる「ポン煎餅」というものもある。
 米が一粒ずつばらばらに膨化したポン菓子は中小企業の食品会社が今も製造しているが,丸い形のポン煎餅を作る行商人は絶滅した.
 そしていずれも《平衡破綻型の水蒸気爆発が発生する》ことを利用した食品である.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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