東北の開花予想
昨夜からの暴風雨が,今日の昼になってもまだ収まらない.
陋屋の二階の自室には雨戸が付いていない窓があるのだが,この窓に一晩中吹き殴った激しい風雨の音を聴いていたら,これじゃあどんな桜花も散っただろうと思われた.
さて東京の桜開花予想は,靖国神社の標本木を気象庁の職員が目視で観察し,五輪咲いたら開花宣言を出すとテレビで言っていた.
昨日は四輪だったので「今日は開花宣言はありません」と職員氏がテレビ報道陣に言っていた.
テレビのニュースキャスターは「開花宣言は明日になりますね」と言ったが,そこで私は疑問を感じた.
この昨夜来の暴風雨で,せっかく咲いた四輪の桜花が散ってしまったらどうなるんだ.
カウントのやり直しになるのだろうか.
と思っていたら,今日午前の観測で七輪の花が咲いていると報道された.今日午後に開花宣言が出されるだろうとのこと.
まあそれはともかく,桜の開花宣言が毎年の話題になるのは,開花と花見がセットだからだ.
かなり以前,仕事を完全にリタイアしたあと,桜見物のツアーに何度か参加したことがある.
しかしそれは運の悪い私の人生そのもので,ツアー催行日には目的地の桜はまだ咲いていなかったり,満開を過ぎて完全に散ってしまっていたりして,全敗した.
そこで観桜ツアーはもうだめだと諦めていたのだが,今年は心境に変化が起きた.
人間はいつ死ぬかわからぬと思うようになったからである.
例えば今日,私が買い物に出かけたら,七十六歳の婆さんが運転するクルマがアクセルとブレーキの踏み間違いで暴走し,それにハネられて死ぬかも知れぬ.
あるいはまた人間ドックで検査を受けたら末期の膵臓がんであると診断され,慌てて家中の不要物を捨てて断捨離し,NHK放送受信契約を解約し,知人たちに別れの挨拶状を認めて送り,「さあこれでいつでも死ねる」と思っているのになかなか死なないということもあるかも知れない.
かように人生は予定通りにいかない.
ならば予定通りに実施される観桜ツアーではなく,出たとこ勝負で発作的に個人旅行で桜を観に行ってみようかと思ったのである.
花見に行きたいのは弘前公園と角館の武家屋敷跡だ.
しかし青森県や秋田県の桜が開花したと報道されてから,やおら現地の宿を探しても見つからないだろう.
弘前や角館から距離のある (電車で一時間程度) 何の変哲もない田舎町の宿を探すつもりだ.出張の会社員が泊まるような安宿でいい.
さあ目論見通りにいくだろうか.予定通りにも目論見通りにもいかないのが人生という気もするが.
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ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
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