私の誤字センサー (30)
Record China《ハムの中からネズミの尻尾?検査してみたら…―中国》[掲載日 2024年3月5月] から下に,テキストとスクリーン・ショットで引用する.
《中国・山東省青島市の女性が購入したハムからネズミの尻尾らしき異物が発見された問題で、調査結果が公表された。
同市に住む女性は先日、カットされたハムの中から細長い異物が飛び出している動画をSNSに投稿し、食品メーカーを名指しで批判。「ここの商品はもう買わない方がいい。ネズミの尻尾のようだ。衛生面が本当に不安」などと主張していた。
中国メディアによると、問題のハムを現地の市場監督管理部門が引き取り、専門機関に検査を依頼。山東省動物疫病予防・コントロールセンターと、済南市農産物品質安全センターの専門家が確認したところ、異物は骨格構造のない管状のものであることが判明し、動物の欠陥である可能性が高いとされた。
また、山東省食品薬品検験研究院が詳しい成分検査を行ったところ、ネズミの成分は検出されず、鶏と豚由来の成分が検出された。これにより、問題の異物がネズミの尻尾である可能性は排除されたという。(翻訳・編集/北田)》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
屠殺場から流通過程を経て食肉加工工場に納入される精肉に混入する夾雑物に,豚や牛の血管がある.
腹腔内には太い血管が多数走っており,これが切断されて精肉に混入してしまうのである.
この血管混入率は高くはないが,希というわけでもない.
製品への夾雑物混入を避けるために食肉加工工場では受け入れ検査をするが,原料の精肉は冷凍されて納入されるので,受け入れ検査は全数検査ではなく,抜き取り検査にならざるを得ない.
そのため,上に引用した中国の例のように,ハムから血管が出てくることもあるわけだ.
ただし日本のハム工場は,ハムの製造工程で綿密に血管は除去されるので,日本のハムから血管が出てきたという品質事故は私は聞いたことがない.
以上が上記の記事に関する所見だが,問題は,元の中国語の記事の翻訳と編集を行った北田記者の仕事に対する姿勢である.
北田記者は,「動物の血管」と原稿に書かねばいけないのに,これを《動物の欠陥》と誤変換し,修正せずに平然とRecord China誌に載せたのである.
これでまんまとギャラをせしめているのだから,世の中は甘くできている.
*********************************************
ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
| 固定リンク
「新・雑事雑感」カテゴリの記事
- 超熟食パンファンの要望(2026.10.13)
- 汚職で実刑をくらった鈴木宗男が簗農相に人の道を説いた場面をニュースでみて噴飯爆笑した(2026.10.11)
- 怠惰な検索者(2026.10.11)
- ビューカードの危機(2026.10.10)
- 日本語として公私の別をきちんと(2026.10.07)

最近のコメント