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2024年1月 2日 (火)

紙コップのホルダー

 紙コップは便利だ.
 一日三食を食べたら,そのあとの食器洗いは致し方ない.
 しかし,ブログを書いていると頻繁にお茶を飲むが,そのたびにマグカップとか湯呑を洗うのは面倒くさいと思うことが多い.
 そこで紙コップの出番だ.会社の仕事場でも紙コップがよく使われている.陶器製などでは使用後に洗うことが女性社員に押し付けられるからだ.
 
 話は唐突に横に逸れるが,紙コップの容量はオンスで表す.
 病院で尿検査を受けるとき,検尿用の紙コップ (検尿コップ) を渡されるが,これは7オンス (205cc) の白い紙コップで,外側にも内側にも cc の目盛りが印刷されている.
 アマゾンのユーザー・レビューを読むと,わざわざ検尿コップ購入して飲み物に使用している人たちが多い.
 悪趣味である.w
 なにも印刷されていない白い紙コップを買えばいいのにと思う.
 で,検尿コップが製造販売されるようになったのはいつなのか.
 これがよくわからない.
 日本のメーカーが紙コップを製造するようになった歴史は,Wikipediaに記述がある.下に一部引用する.
 
日本製のものは、飲料用でなくアイスクリーム用から始まったといわれる。古いものでは、東洋製罐が1930年に、アイスクリーム用紙コップの原形ともいえる「紙製アイスクリーム容器製造機」を開発し、実用新案を公告した。日本の飲料用紙コップは1950年代から、劇場・野球場・遊園地などで使用されるようになった。さらに1964年の東京オリンピック1970年の日本万国博覧会 (大阪万博) の会場で使用されたことで普及が進んだ。
 自動販売機、花見、ポップコーン、検尿、糸電話などにも用いられる。1970年のよど号ハイジャック事件では、メモ代わりとして機内外の情報連絡手段として活用された。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
 上には《1964年の東京オリンピック》が紙コップ普及の契機となったと書かれている.
 ということは,私が小学生の頃はまだ世の中に紙コップはあまり出回っていなかったのである.
 そう言われれば上に《糸電話などにも用いられる》と書かれているが,私が小学生の時の糸電話は,紙コップではなく,紙筒とか竹筒の端部にパラフィン紙をかぶせて作ったと記憶している.
 しかしパラフィン紙は弱いので,糸をピンと張るとすぐ糸が取れてしまう.教科書に書いてあるような簡単な工作ではなかった.
 パラフィン紙の代わりに紙コップを用いると,簡単には糸は抜けてしまわぬから,紙コップの出現でようやく糸電話はまともな科学実験工作になったと思われる.
 話を元に戻すと,想像に過ぎないが,検尿コップも東京オリンピックが普及の契機だったかも知れない.
 
 ところで飲料用の紙コップと検尿用の紙コップの決定的な違いはなにか.
 目盛りの有無も違いの一つ (しかし飲料用で目盛付きの製品もあり,通販で入手可能) だが,「決定的な違い」は検尿用の紙コップの底面内側に,三つの同心円が描かれていることだ.
 この同心円を混濁マークといい,尿が濁っていると同心円がぼやけて見えるので,尿混濁をこれで判定する (膀胱や尿路が細菌感染すると尿が混濁することがある).
 利き酒用の猪口 (「利き猪口」と呼ぶ) の底に蛇の目が描かれているが,この蛇の目も混濁マークに似た目的で使う.つまり,よい酒は微細な懸濁物が皆無で,蛇の目の藍色が澄んでいなければいけない.
 
 さて,検尿コップは7オンスが標準のようだが,飲料用にはもっと大きい容量のものがある.
 私の好みの問題だが,コーヒーや紅茶,炭酸飲料水で喉を潤すためには7オンスは少ないと思う.急須で入れた少量の煎茶を注いで飲むには7オンスくらいで丁度いい (実際,普通の湯呑がそのくらいの容量) が,コーヒー一杯がおよそ180ccとすると,7オンスの紙コップでは上の縁ぎりぎりで,ちょっとしたことで溢れそうだ.
 そんなわけで7オンスより少し大きい9オンスの紙コップを愛用するひとも多い.
 ところで,紙コップの欠点の一つは熱い飲み物を入れると熱くて持ちにくいということである.
 その解決法で一番低コストなのは「紙コップホルダー」を使うことであるが,「紙コップホルダー」は7オンスと9オンスの紙コップを両方とも使えるようになっている.
 なのに,9オンス紙コップと同じくよく使われている12オンス紙コップ用のホルダーがない.いや探せばあるかも知らんが,店頭はもちろんアマゾンなどの通販にもない.販売されているのは,ホルダーではなく断熱性の高い「スリーブ」であるが,これはハンドルがないので持ちにくい.
 で,紙コップはスタッキングした時の体積が可及的に小さいことを重視するため,12オンス紙コップは高さの割りに底面積が小さい.その結果,不安定である.
 そこで私は,12オンス紙コップがスッポリ入るマグカップがあれば,紙コップホルダーの代用になるかも,と考えた.
 ところが,通販で探した限り,なんとかホルダーの代用になりそうなものは一つしかなかった.
 それがこれ.
 
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 お値段がすばらしい.アマゾンのプライム価格 (つまり送料コミ) でこの価格ということは,ほぼタダである.
 ほぼタダの商品のブランド名が JapanBargain なのも好感度大.w
 強欲を言えば,内径があと1mm大きければシンデレラ・フィットであった.
 大きい紙コップ用のホルダーをお探しの向きは,この商品をお勧めする.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)



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