れいわ新選組は「国会の基礎知識」を知らない

　東スポWEB《れいわ・山本太郎代表の被災地訪問　櫛渕万里共同代表「国会議員が現地に行くのは当然」》[掲載日 2024年1月7日 12:38] から下に引用する．
　
《ＮＨＫ「日曜討論」で各党党首インタビューが７日、放送され、れいわ新選組からは山本太郎代表ではなく、櫛渕万里共同代表が出演した。
　櫛渕氏は「山本太郎代表が現地入りしている。被災地の混乱を知ってほしい、あまりに政府の対応が後手後手で命がないがしろにされているという緊急要請が災害対策の最前線にいるＮＰＯから入ったからです」と説明した。
　山本氏は５日に石川・能登町に入り、現地の避難所の様子などをＸにポストしている。櫛渕氏は「国民の命に責任を持つ国会議員が現地に行くのは当然です。発災４日目、７００人に対する１食の食糧配布がおにぎり１個だった。こうした避難所もあったそうです。これは政府の災害対応の現実を物語っています。総理も現地に行くべきです」と岸田文雄首相にも現地視察を促した。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
　
　れいわ新選組の櫛淵氏は《国民の命に責任を持つ国会議員が現地に行くのは当然です》と素っ頓狂なことをテレビ放送で述べたが，これについて参議院公式サイト《国会の基礎知識》に次の記述がある．(衆議院も同様だが，繋がりやすい参院へのリンクを示す)
　
《国会は、法律を制定するほか、予算その他国の財政に関する議決を行い、条約の締結を承認し、内閣総理大臣を指名し、また、憲法の改正を発議するなどの権能が認められています。
　このほか、衆議院と参議院の各議院は、それぞれ国政について調査を行うとともに、国民からの請願を審議します。》
《衆議院及び参議院は、それぞれ、主権者である全国民を代表する選挙された議員で組織されます。両議院の議員を兼務することはできません。
　各議員は、所属する議院の一員として、本会議や委員会等における審議や意思決定への参加、法律案や決議案などの議案の発議（提案）、内閣に対する質問主意書の提出、国民からの請願の紹介等を行います。》
　
　高校の定期試験レベルの基礎知識なのだが，上に示したように国会議員の職責は，(1) 本会議や委員会等における審議や意思決定への参加，(2) 法律案や決議案などの議案の発議，(3) 内閣に対する質問主意書の提出、(4) 国民からの請願の紹介等，である．
　すなわち国会議員は立法府の一員として責務を果たす．
　これに対して，《国民の命に責任を持つ》のは言うまでもなく行政府である．
　行政府がちゃんと《国民の命に責任を持つ》施策を行うように，国会議員が行政府を監視するのはよいことだが，国会議員が《国民の命に責任を持》ってはならない．それは「三権分立」という我が国の大原則に反する．
「三権分立」は中学高校程度の知識であるが，そんなことも理解していない無知な人間を，れいわ新選組は国会に送っている．まことにめでたい．そんな体たらくだから，代表が被災地で炊き出しの飯を食ったことを得意げにアップ
　
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ウクライナに自由と光あれ

(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)