私の誤字センサー (27)
岸田内閣の支持率が遂に読売新聞の調査でも危険水域の30%以下となり.このままでは総辞職の野垂れ死に内閣となる可能性が出てきた.
この状況を作家の山本一郎氏が現代ビジネス誌のコラムで論評している.
現代ビジネス《岸田文雄政権、アピール不足で不人気すぎて支持率が大変なことになってしまいました 仕事はしてるんですけどね》[掲載日 2023年11月22日] から下に,テキストとスクリーン・ショットで引用する.
《最新の毎日新聞では21%、読売新聞では24%まで政権支持率が低迷してしまった岸田文雄さん。一方、得意の外交分野でAPECに絡めて日米首脳会談に続いて日中首脳会談も行って、順調な成果を打ち立てていました。目の前の仕事はちゃんとやってるんですけどね。
それに先だって、10月22日に与野党一騎討ちで行われた衆院長崎4区・参院徳島高知合区の補選は1勝1敗とはいえ本来なら圧勝しなければならない長崎4区を接戦に持ち込まれ、参院合区も期日前の調査では7ポイント差に過ぎなかったにもかかわらず蓋を開けてみたらダブルスコア状態で、非常に厳しい選挙結果となってしまいました。
その後も青梅市長選ほか健闘しなければならない地方選挙でも負けが込み、年内解散総選挙を見込んでいたと見られる岸田文雄さんは、早々に「年内に解散は行わない」とコメントせざるを得ない状況に追い込まれました。もともと、減税を含めた大型の経済対策も、人心一新のための内閣改造も、無理を承知で強行した裁判所への旧統一教会の解散命令請求も、すべては年内のどこかで解散総選挙を岸田さんが決断するための府席だったはずなのに、です。》
ある調査によると,漢字仮名交じりの文章を作成する際に,連文節変換を用いる人はかなりの少数派 (25%程度) だという.
昔の日本では「一太郎」という優秀な日本語入力システムがメジャーだったのだが,Microsoft が日本語 Windows に無料のIMEを搭載したので,民間企業のPCでは完全に MS IME が「一太郎」を駆逐した.MicrosoftがOSアップデートの際に,「一太郎」のベンダーに嫌がらせのようなことをしたという噂もあった.
企業のPCで MS IME のシェアが圧倒的になると,MS IME は進歩を止めた.それまでも,連文節変換を得意とする「一太郎」に比較してバカIMEと呼ばれていたが,バカさ加減に拍車がかかった.
MS IME は,連文節変換すると誤変換ばかりになって,まともな日本語が書けなくなった.誤変換が発生すると「誤変換を減らすのに協力してくれ」とか何とかアホなメッセージが出るが,そんなことに協力する義理はユーザーにはない.
そのためユーザーは単文節変換を用いるようになった.連文節変換で発生した誤字を,あとから訂正するよりもずっと単文節変換のほうが効率がいいからである.こうして連文節変換は廃れた.
また,誤変換を文章作成後に発見するのには一種の能力が必要である.
山本一郎氏は著名な文筆家であるが,誤変換発見能力がないようで,上に示した記事のように突拍子もない誤字を世間に晒してしまった.
もちろん上の記事で山本氏は「布石」と書きたかったのだが, MS IME は,「布施木」ならまだしも,山本氏を嘲笑うように「府席」なんていう無意味な変換を行った.
繰り返すが, MS IME を使用する限りは,テキスト入力画面をじっと見ながら単文節変換をしなければいけない.
そうすれば,誤字「府席」は避けられたはずなのである.
*********************************************
ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
| 固定リンク
「新・雑事雑感」カテゴリの記事
- 宗教が政治を支配する国家 /工事中(2024.10.10)
- 小学生5年生より賢くないライター(2024.10.07)
- 地獄への道(2024.10.04)
- 復讐するは神の仕事にあらず ユダヤの民がこれを行うとイスラエルは言う(2024.10.05)
- 私の誤字センサー (39)(2024.10.06)
最近のコメント