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2023年11月 3日 (金)

種ありシャインマスカット

 今年はシャインマスカットの値崩れが起きた.
 現在は少し落ち着いているが,一時は一房980円のものがスーパーの店頭に並んだ.
 で,昨日,藤沢駅北口のスーパー「サミット」に買い出しに行ったら,久しぶりに一房980円のシャインマスカットが棚に並んでいた.
 そこで一房を買い求めて帰宅した.
 
 夕飯のあとに食べたら,これが割と珍しい「種ありシャインマスカット」だった.半分食べたら,およそ粒の三分の一に種ができていた.
 シャインマスカットに限らず,種なしブドウは,開花期の房をジベレリン溶液 (植物ホルモンの一種) で処理することで種ができないようにする.
 このジベレリン処理には開花とのタイミングが重要で,処理タイミングが早すぎると,処理されない蕾が残り,この粒には種ができる.
 反対に遅すぎると,ジベレリンが無効になった粒ができて,この粒にも種ができる.
 要するに,種なしブドウに種ができてしまうのは,ブドウ栽培農家のジベレリン処理の練度が低い (タイミングの見極めがうまくできない) か,作業がテキトーなのである.
 技術が未熟なのは,いずれ熟練してちゃんとした農家になるから許せるが,種ができようができまいがテキトーでいいやという姿勢の農家は,そのままずっと安いシャインマスカットを作ってろ,と消費者は言いたい.品質のよいシャインマスカットは,もちろん一房980円なんかよりずっとよいお値段で販売されるのである.
 
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種ありシャインマスカット

「JAフルーツやまなし」に出荷している栽培農家には,そういうテキトー農家があるかも知れぬことを覚えておきたい.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)




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