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2023年9月11日 (月)

マネーポストWEBの記者は中高年を嘲りたい

 マネーポストWEB《「店員に声をかけられたら負けです」“セルフレジ・タッチパネル恐怖症”の中高年たちの本音と涙ぐましい努力》[掲載日 2023年9月10日 15:00] から下に引用する.
 
スーパーなどの小売店、飲食店での「セルフレジ精算」や「タッチパネル注文」は今や当たり前の時代。だが、操作に不慣れな中高年利用者からは「買い物や外食も気軽にできない時代になった」とのぼやき節が止まらない。
 スーパーで買い物かごを出せば、店員が清算してレジ袋も無料でつけてくれる――そんな時代は遠い昔。全国スーパーマーケット協会調査によると、2022年のセルフレジ設置率は25.2%で、この先もさらなる増加が予想されるという。
 
2021年スーパーマーケット年次統計調査報告書》によると,セミセルフ・レジを設置しているスーパーマーケットの割合は72.2%である.(複数の店舗を有する企業の場合,全店舗が導入しているわけではない場合を含む)
 これに対して,フルセルフ・レジを設置しているスーパーマーケットの割合は23.5%である.(複数の店舗を有する企業の場合,全店舗が導入しているわけではない場合を含む)
 導入状況を見ると,スーパー経営者はフルセルフ・レジよりもセミセルフ・レジを導入する傾向が高い.
 いや「傾向が高い」どころか,セミセルフ・レジがフルセルフ・レジを圧倒している.導入率は三倍だ.
 もはや,フルセルフ・レジとセミセルフ・レジの勝負は決着したのである.
 しかるにマネーポストWEBの記者は,セルフ・レジにはセミセルフとフルセルフという全く異なる二種類のレジ・システムがあることと,「セミセルフ・レジがフルセルフ・レジを圧倒している」事実を隠して記事を書いている.
 なぜか.
 事実がどうあれ,すぐバレる嘘でもいいから「タッチパネル操作に弱い中高年」と嘲りたいのである.
 ほんに頭のわるい記者だこと.
 
(追記)
 なぜスーパーではセミセルフ・レジがフルセルフ・レジを圧倒しているのか.
 フルセルフ・レジは,レジ打ちの素人がスキャンするので,スキャン速度が遅い.そのため渋滞しやすいのである.買い物がドリンクとサンドイッチだけという客の場合は問題ないが,カゴ一杯に野菜や惣菜を買う家庭人はフルセルフ・レジを避けたいと思うはず.
 おまけにフルセルフ・レジは,客がスキャンをし忘れたり,万引きのリスクがあるため,セキュリティ要員を貼り付ける必要があるからだと専門誌に書いてある.また,客が少ない時間帯にセミセルフ・レジの店員は商品整理に回ることが可能だが,セキュリティ要員はそうはいかない.貼り付きっぱなしなのである.これは人件費として効率が悪い.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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