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2023年9月30日 (土)

私の誤字センサー (23) 「破壊坊主」

 Microsoft Start の記事一覧に《この寺に迷い込んだら最期…「喝」が口癖の破壊坊主「金剛上人」》というのがあった.
 破戒坊主という言葉はあるが「破壊坊主」は初耳だったので興味をひかれて,記事のタイトルをクリックしてリンクを閲覧すると,下の転載記事だった.
 
20230930a1
 
 元記事は,ふたまん+《もはやホラー…『哲也ー雀聖と呼ばれた男ー』で一緒に打ちたくない“気持ち悪さ全開の玄人“たち》[掲載日 2023年9月25日] である.
 ちなみに「ふたまん+」とは《「専門サイトが発信する本格的な記事にはついていけない」ライトユーザーに向けて、漫画・アニメ・ゲームなどを扱った「分かりやすく読みやすい」記事を毎日配信。編集部のモットーは「気軽に楽しく読める」!》というネット・メディアだそうだ.
 で,この記事を読み進めると,下の箇所が出てきた.
 
■この寺に迷い込んだら最期…「喝」が口癖の破壊坊主「金剛上人」
 さて、最後は第104話から登場する寺の住職・金剛上人だ。弟子の銀鬼と銅鬼を引き連れているが、金剛上人は存在そのものが怖すぎる。「喝」が口癖で一見すると人の良さそうなお坊さんだが、ひとたび麻雀で勝負となれば人が変わり「破壊坊主」と化すのだ。万が一にも、この寺に迷い込んだら最期といえよう。
 どの時代においても弱者を救うのが“お寺”だと思うのだが、この漫画ではまさかの麻雀を打つお坊さんで、しかも滅法強い。なんせあの哲也が一度は完敗し、一文無しにまで追い込まれてしまうくらいなのだ。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
 
「破壊坊主」とは何だろう.
 筋肉ムキムキなのか,はたまたトランスフォームするのか.
 そこで,古本屋でコミック『哲也―雀聖と呼ばれた男―』のNo.13を買い,第104話を読んでみた.(売価一円 w)
 しかし,原作コミック第104話のどこにも「破壊坊主」なんて言葉は書かれていないのである.
 つまり「ふたまん+」の記者が『哲也―雀聖と呼ばれた男―』の作品紹介記事を書くに際して,「はかいぼうず」という単語を耳で聞いて知ってはいるが,漢字で破戒坊主と書くことは知らずに「破壊坊主」と書いてしまったのである.
 この記者はまことにお粗末な学力レベルであり,とても《「分かりやすく読みやすい」記事》を書けるはずがないのであるが,ま,ネットメ・ディアはそんなもんだろう.
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)

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