これは経費で落ちないぞ! (一) /工事中
コロナ禍前の2019年にNHKで放送されたドラマ《これは経費で落ちません!》を私は視聴し損なったのだが,あとでこのドラマが大評判を呼んだ秀作であることを知った.
出演した俳優陣が錚々たる人たちであったことを知るにつけ,見落としたのは残念だったなあとは思っていたのであるが,先日,一気に深夜枠で再放送されたのを知り,全十話のうち第一話と第二話はまた見落としたものの,三話以降は視聴することができた.
評判通りの楽しいドラマであった.(参照;YAHOO!ニュース《多部未華子主演『これは経費で落ちません!』再放送を楽しむための「必見ポイント」とは?》[掲載日 2023年8月10日 9:45])
ドラマ中で不思議に思ったのは,ヒロインの森若沙名子が勤務する中堅石鹸会社「天天コーポレーション」の経理部では,ファックス (ただしさすがに複合機である) を使用していること.原作のリリースは2016年で,お話の設定は最近のことなのに,である.
使用し続けている理由は「天天コーポレーションの取引先の中に受発注にファックスを使っている顧客がいる」ということのようなのだが,私はちょっと違和感を持った.ファックスは,オフィスにおけるレガシー機器の最たるものだと私は思っていたからだ.家庭ですら,もうファックスは使われなくなった.
そこで調べてみたら,しかし実は私の認識が間違っていたのである.日経XTECH《中小企業の8割が「ファクスで受発注」の現実、DX時代に日本の競争力が失われる》[掲載日 2021年8月5日] から下に引用する.
《日本の中小企業の7~8割は受発注をファクスでやり取りしている――。
経済産業省が帝国データバンクに委託した「経営診断ツールの認知・活用状況及び、決済・資金調達の実態に関する調査」の調査報告書(2019年2月公開)を基にした数字だが、これをどう思われただろうか。「ファクスは便利だから、さもありなん」だろうか。もしそうだとしたら、「会社全体の業務プロセスを考える」という視点からは残念な感想である。》(引用文中の文字の着色強調は当ブログの筆者が行った)
上の引用中で引用されている調査報告書は経済産業省《経営診断ツールの認知・活用状況及び、決済・資金調達の実態に関する調査》である.
そういえば,テレビを観ていると「楽楽精算」という会計ソフトのCМが頻繁に放送されている.
宣伝の骨子は,電子帳簿保存法が改正され,2024年1月1日以降は電子取引情報の保存ルールが変わるというものだ.
これまでは紙で印刷した取引関係書類を原本として保管でたが,2024年1月1日以降は「取引情報を原則データ」で必要があるのだ.
ここで「データ」というのは「デジタル・データ」であり,デジタル社会では当然のことだよねと思ってさらに調べると,驚いたことに,取引先からファックス受信した書類は,紙の書類であるにもかかわらず,見てくれだけスキャナーでpdfにすれば法的にOKなのだ.
ここで「楽楽精算」のCМ《「楽楽精算」審判 (電子帳簿保存法) 篇 (30秒)》を紹介する.
この会社の滝藤経理部長 (お小遣いは三万円w) は,取引先から電子発行された請求書を印刷し,バインダーにファイリングしてしまう.
しかしこれは電子帳簿保存法に違反しているので,なぜかオフィスにいる審判wにイエローカードを出されてしまう.
謎の審判はさておき,紙書類をすぐファイリングするのはいかにも「オフィスあるある」な光景だ.
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