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2023年7月 3日 (月)

FPの無知あるいは悪意

 ファイナンシャルフィールド《2024年秋に「健康保険証が廃止されマイナンバーカードと一体化する」は本当?》[掲載日 2023年7月3日] から下に引用する.
 
マイナ保険証のメリット
 (1)顔認証付きカードリーダーを利用することで、医療機関における受付が自動化されます。
 (2)過去に処方された薬や特定健診などの情報を、医師や薬剤師に、正確に伝えることができます。
 (3)高額療養費制度における限度額適用認定証がなくても、限度額を超える支払いが免除されます。
 (4)定期的な被保険者証の更新が不要となり、健康保険証としてずっと使えます。
 ……》
 
 上に引用した記事は,辻章嗣というファイナンシャル・プランナーが書いた駄文の一部である.
 普通の見識を持つ筆者なら,マイナカードのメリットとデメリットとを併記して論評するのだが,この男は上に引用した「マイナ保険証のメリット」だけを書いている.だが多くの評論家が,政府が宣伝する「メリット」について下のように反論している.
 
(1)顔認証付きカードリーダーを利用することで、医療機関における受付が自動化されます。
 →顔認証付きカードリーダーで別人であると判定されることがあり,その場合は健康保険証が必要となると厚労省が言っている.
  自動化どころか,医療機関にしてみれば手動で二度手間を要する.
(2)過去に処方された薬や特定健診などの情報を、医師や薬剤師に、正確に伝えることができます。
 →従来のシステム (健康保険証+お薬手帳) と異なり,他人の医療情報が参照されてしまう場合があり,場合によっては生死に関わる医療事故の発生が危惧されている.
(3)高額療養費制度における限度額適用認定証がなくても、限度額を超える支払いが免除されます。
 →高額医療費制度以前に,本人確認ができない可能性が指摘されている.
(4)定期的な被保険者証の更新が不要となり、健康保険証としてずっと使えます。
 →健康保険証としての更新以前に,マイナカードの更新が必須である.この更新必要時期は本人宛に通知されないので,多数の無保険者が生じる可能性が危惧されている.
 
 上に→で示したように,現状のマイナ保険証はまともに機能しないと多くの国民は判断しており,その結果,岸田内閣の支持率は最近大きく低下した.
 そこで政府は,既に登録済のマイナ保険証データの総点検をすると発表したが,マイナ保険証の登録システムがフール・プルーフでないため,いくら総点検しても新たに誤データが発生するのを阻止できない.
 
 辻章嗣がこのことを書かないのはフェアでない.というか,もしかすると無知なのかも知れない.
 しかし悪意という可能性もある.
 ファイナンシャル・プランナーとは,老衰で死期が迫ってベッドに横たわる八十歳の老人に「人生百年時代に備えての投資をお勧めします」と言う職業だからである.w
 
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ウクライナに自由と光あれ
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(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)


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