ファイナンシャルフィールド誌がここまでバカだったとは
ファイナンシャルフィールド《定年後は30年老後が続く可能性も!「お金に困らない」退職金の使い方とは?》[掲載日 2023年6月30日] から下に,テキストおよびスクリーン・ショットで引用する.引用した記事の文責はファイナンシャルフィールド編集部である.
《平均寿命が男女ともに80歳以上になった現在、60歳で定年を迎えても30年近く老後が続く可能性も十分にあり、老後の資金が不安な方も多いでしょう。お勤めの企業によっては、定年退職する際に退職金が支給されます。その使い方次第で老後の生活は大きく変わってきます。
そこで本記事では、定年後30年を見据えたお金に困らないための、退職金の使い方を解説します。
退職金の平均額はどのくらい?
厚生労働省が発表した「令和3年賃金事情等総合調査」によると、退職金の平均額は調査産業計の男性の場合、大学を卒業して35年勤続した方は1903万3000円、満期勤続で2203万4000円、高校を卒業して35年勤続した方は1745万7000円、満期勤続は2017万6000円でした。
一方、製造業では、製造業では大学卒の男性は勤続35年で1744万5000円、満期勤続で1508万6000円、高校卒業で働いた方は35年勤務で2277万3000円、満期勤続で2003万1000円でした。この結果から、おおよそ1500万~2000万円代が平均とみておくとよいでしょう。》

ここで中央労働委員会《令和3年賃金事情等総合調査 (確報)》の《「令和3年退職金、年金及び定年制事情調査」調査結果の概要》から「表10」を下に引用する.

この表中から満勤勤続 (退職金規定における満期) した場合の大学卒男性と高校卒男性の退職金を抜粋し,その下にファイナンシャルフィールドに掲載されている退職金額を表にして掲載する.単位は千円である.
[中労委統計]
大学卒退職金 高校卒退職金
調査産業計
勤続35年 19,033 17,457
満勤勤続 22,304 20,176
製造業
勤続35年 17,445 15,086
満勤勤続 22,773 20,031
[ファイナンシャルフィールド誌掲載]
大学卒退職金 高校卒退職金
調査産業計
勤続35年 19,033 17,457
満期勤続 22,034 20,176
製造業
勤続35年 17,445 22,773
満期勤続 15,086 20,031
ファイナンシャルフィールド誌の記事に書かれている退職金額を見ると,「大学卒・製造業・勤続35年」が17,445千円であるのに対し,「大学卒・製造業・満期勤続」は15,086千円であり,勤続35年よりも長く務めると240万円も減ってしまう.
同様に「高校卒・製造業・勤続35年」が22,773千円であるのに対し,「高校卒・製造業・満期勤続」は20,031千円であり,勤続35年よりも長く務めると270万円も減ってしまう.
そして,製造業では大学卒よりも高校卒のほうが退職金が高いことになっている.
つまり,ファイナンシャルフィールド誌の記事に書かれている退職金額は,赤い字で示した15,086と22,773が入れ替わってしまっているのだ.
普通の人間であれば,文章を書いている時に間違いに気が付く.「勤続が長いと退職金は増える」「大学卒の退職金は高校卒よりも多い」という常識的知識があるからだ.
しかしファイナンシャルフィールド誌の記者にはそんな常識はない.だから数字の転記を間違っても気が付かない.
こういう頭のレベルの記者が,エラソーな経済記事を書いてギャラをもらっているのがファイナンシャルフィールド誌である.
ここまでファイナンシャルフィールド誌がバカだとは思わなんだ.
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ウクライナに自由と光あれ
(国旗画像は著作権者来夢来人さんの御好意により
ウクライナ国旗のフリー素材から拝借した)
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